こんにちは! Nishi です。
今週、勝手にシリーズ化している東アジア選手権の出場国の歴史と特徴を見てみるシリーズ、第3弾です。
今回は韓国編です。
韓国代表は、ワールドカップに10度出場しているアジアの強国。
しかしながら本大会の成績はピリッとしない。
決勝トーナメント進出は10回中、2度。
自国開催だった2002年の日韓大会と2010年の南アフリカ大会のみ。
2002年大会は4位と好成績を残しましたが、いろいろと黒い霧がかかっているものになりました^^;
アジアカップの優勝回数は1956年と1960年の2回だけ。(日本は4回)
ここ最近はワールドカップには出場するが、サッカー以外の事で話題になったりするなどちょっと停滞期になりそうな感じもします。
イングランド・プレミアリーグのトッテナム所属のソン・フンミンや、スペイン・リーガエスパニョーラのバレンシア所属のイ・ガンインなど好選手はいますが、これらに続く選手がいません。
いわゆる”パッと出”しかいない状況です。
”アジアの強豪”として自負するのであれば、もう少ししっかりした成績や体制があってもいいはずだと思う。
少し歴史や育成の仕方を調べてみた。
韓国はアメリカの助力もあり第二次世界大戦後日本から独立し、その直後にサッカー協会も設立しました。
韓国を構成するいわゆる朝鮮人は、北方系の騎馬民族(モンゴルや満州)の流れを汲む民族であり、前回中国の回でも紹介したように、比較的体格に恵まれた人が多いです。
そのアドバンテージもあり、どちらかというと細かいプレイよりかは体格を活かしたプレイスタイルが得意で、1950年頃のテクニックや戦術などあまり発展していなかった時代はそれなりに強かった時代はありました。
しかしそのアドバンテージも徐々に通用しなくなってきました。
通用しなくなってきた1980年代初頭に、これまで実業団チームしかなかった国内リーグにプロチームの参加も認めるようになると選手のレベルも向上。
それに付随して、代表チームも強くなりワールドカップに出場できるようになりました。
しかし近年は、サッカーレベルが向上しているとは言い難い成績が続いています。
アジアカップ、ワールドカップ予選などで苦戦が続き、今年のアジアカップではベスト8止まり。
昨年のロシア・ワールドカップでは予選リーグ敗退。
このロシア・ワールドカップでは、ファウル数が1試合平均21回とワースト1の不名誉な成績を残すなど少し残念な結果に^^;
これら要因としては、育成面の問題が指摘されています。
韓国の若年層のスポーツの育成の基本は、学校の名門校が優秀な人を選抜する仕組みです。
いわゆる部活サッカー中心で、少数精鋭の仕組みである。
選ばれなかった人は、サッカーのプロへの道が閉ざされてしまいます。
少数精鋭も、それだけ競争率は高くなるので選手のレベルは向上するとも言えますが、この過度な少数精鋭主義も勝負に拘り過ぎて、異常な闘争心を与えすぎているのではないのかという指摘もあります。
その為、近年ではクラブチームの下部組織が主導で育成を行い、選抜された選手ばかり集めたチームだけではなくそれなりに門戸が開かれてきたようです。
そして何より、サッカーを楽しむ方向に導いていくような指導スタイルを目指しています。
この方針が根付けば、今後若い逸材が育ってくるかもしれませんね^^
育成面の問題は、韓国サッカー界ではまだあります。
それはサッカーだけでなく、韓国国内の悩みの種とも言うべき問題でもある”巨大財閥”が牛耳る韓国社会全体の問題である。
韓国サッカーリーグのクラブは、ほとんどが財閥関連の企業が親会社のチームがほとんど。
その為、クラブのユースチームにも財閥の力がサッカーとは関係のない、メンツなどのいらぬ天の声が入ることが多々ある。
その財閥企業は、時には審判買収などしてしまう始末だ(-_-;)
こういった汚職が横行すると、国民がサッカーに嫌悪感を覚え興味が薄れてしまう。
そうなると国民の後押しというマンパワーが得られず、サッカーの実力も落ちてしまう。
このような、問題点を解消していけば荒っぽいサッカーから脱却でき、技術的にも戦術的にも向上できると思う。
ややハードルが高いかもしれないがそれぐらいの覚悟をみせれば未来は開けると思うのだが・・・
今のままでは、世界だけではなくアジアでも勝てなくなる危険性はあると思う。
アジアはサッカーが弱い地域と呼ばれないようにするためにも、日本以外の国々のレベルアップに期待したいと思う。
今日はこのへんで。
ご拝読ありがとうございました。
了
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