こんにちは! Nishi です。
今日は、週末に開催されたJリーグの試合から、僕が注目したゴールキーパーのプレイを紹介&解説する企画第9弾です!
今回も主に、ゴールキーパーのワンシーンに対して良かった・悪かったと個人的な視点で分析しているので、その前後にあった他のディフェンスのミスは考慮しておりません。
あくまでも、ゴールキーパーの技術で防げたであろうプレイに焦点を当てていますので、予めご了承下さい。
技術的なこと以外でも、サッカーを見る時に、ゴールキーパーの見方としても是非参考にしてみて下さい!^^
クロスへの対応
まず最初に紹介するシーンは、鳥栖vs鹿島の試合から、鹿島GK早川選手のプレイです。
コーナーキックからのクロスを飛び出して処理しようとしますが、目測を誤り処理できず、ファーの選手に合わせられゴールを許してしまいました。
これはGKのよく言われるやっちゃいけないことの典型のようなシーンでしたね(^^;
出るなら出る、出ないなら出ないという判断ですね。
出てしまって、中途半端に止まるのが一番最悪なことが起きやすいケースです。
ミスると失点に直結してしまう、GKの難しさの象徴となるような失点パターンでしたね(^^;
PKを止めたり、他でも好セーブを連発していただけにもったいなかったかな。
実際、前に出るか出ないか難しい軌道ではありますが、プロでさらに代表クラスを目指すなら、こういったミスはなくしていきたいところですね
福岡vs磐田でも同じような場面がありましたね。
こちらは福岡GK村上選手のミスですね。
中途半端に出てしまうと、修正するのが難しくなります。
現に2場面とも、ポジションに戻り切れなくてゴールを許してしまいました。
ボールの軌道を一瞬で見極めるのはとても難しいことですが、その難しい見極めを難なくこなせるようになるのが究極の目標となるので、GKとしては、その究極を目指したプレイを心がけたいですね
セービングの意識は前方向に
続いては浦和vsG大阪の試合から、G大阪GK一森選手のプレイです。
ペナルティエリアの外側、中央やや左の角度から強烈なミドルシュートを打たれますが、このコースをついたシュートによく反応し、セーブしました。
真横に飛ばず、前方向に飛んだことでシュートの入射角が小さくなり、ボールに触ることができましたね。
ゴールラインに沿って平行に飛んでもボールはコースをついていた分、遠くへ行ってしまっているので、触れることはできなかったと思います。
少しでも前方向に踏み出したことがこのセービングの要因となりましたね。
セービングの基本は前へです。
シュートの勢いにも負けない意味もありますが、遠くからのシュートには、ボールが飛んでいく入射角を狭めてボールに触れるやすくする意味もあります。
このセーブも「基本に」忠実なセーブでした。
今節のナイスセーブ
今節のナイスセーブは、札幌の菅野選手を選びました。
中央突破からチャンスを作られ、そのままペナルティエリア内まで運ばれ、シュートを打たれますが、このシュートをしっかりセーブします。
こぼれ球を再度詰められますが、素早く体勢を整え身体を投げ打ってセカンドシュートも止めました。
前に出るか迷う距離ですが、切り返しのドリブル後にシュートに持っていくボールの置き方をしたタイミングを逃しませんでしたね。
ここのタイミングを見逃さずに、グッと一歩前に出たのは好評価ですね。
セーブ後も、すぐに身体を起こしてセカンドシュートもきっちりセーブもできましたね。
最初のシュートも、ヤマ勘ではなく、しっかり壁を作ってブロックしていたからこそ、体勢も大きく崩れていなかったですね。
ヤマ勘セーブだと、こぼれ球への対応は難しかったでしょう。
ヤマ勘セーブに頼らなくてもいいように、日ごろから適切なポジショニングとセービング技術はしっかりマスターしておくことの大切さを改めて認識させてくれるナイスセーブでした。
紹介できなかったナイスセーブはこちら↓(敬称略)
●川崎:チョンソンリョン…セービングは受けるのではなくアタックするもの
【川崎フロンターレ×東京ヴェルディ|ハイライト】2024明治安田J1リーグ第9節|2024シーズン|Jリーグ - YouTube
●湘南:馬渡…低い位置で奪われ、体勢不十分だったが好反応でセーブ
【湘南ベルマーレ×ヴィッセル神戸|ハイライト】2024明治安田J1リーグ第9節|2024シーズン|Jリーグ - YouTube
おわりに
この前エンジョイフットサルで身体動かしてきましたが、受け身になるとやっぱりGKは上手く反応できないですね(^^;
ボールに向かっていくようでなければ、勢いにも負けてしまうし、ボールに触ることもできないですからね~
1990年代に活躍した名GKチラベルトが言った「GKは攻撃的でなければいけない」という言葉は、僕は真意をついていると思います。
勇気とも捉えらえるGKの動きですが、あまりにも無謀だとその勇気は蛮勇に変わりますからね(^^;
そのへんのバランスのとり方は人によっては嫌になるくらい難しいかもしれません(笑)
でもその難しさにいつもチャレンジを繰り返すのがGKの楽しさですね。
今はパリ五輪の予選もあったりと、サッカーの試合を見る機会が多いので、試合ごとにGKの動きをチェックしてこれからも楽しんでいきたいと思います^^
それでは今日はこのへんで
ご拝読ありがとうございました。
了