こんにちは! Nishi です。
先日は、東アジア選手権出場国のサッカーの歴史と特徴について中国編を取り上げました。
今回は香港編です。
香港は今、自由主義経済を守る為に中国北京政府との攻防が連日行われております。
若い世代には馴染みが薄いかもしれませんが、香港は20年前までは英国領であり、1997年に中国へ返還後も50年は自由主義経済の特別区にするという約束がありました。
しかし、その約束も反故されそうになってきており、今のデモに繋がっています(-_-;)
サッカーの世界では今やあんまり香港はサッカーが強いというイメージはありませんが、実は東アジアのサッカーをリードしていたサッカー強国でもありました^^;
先にも述べましたが、香港は英国領土だった事から古くからサッカー文化も根付き、英国のチームともサッカーで対戦したり戦術や技術も早くから教わる事が出来ました。
その為、プロリーグも1960年代と東アジアでは最も早くに実現しました。
因みに英国といえば、ラグビーも香港は東アジアの強国です。
現在の世界ランキングでも日本の8位に次いで、香港は24位とアジアでは2位の実力があります。
サッカーの話に戻ると、1980年頃までは香港サッカーはそれなりの実力はありました。
前回の記事にも載せましたが、中国でも南方系の人は体格が小さい代わりに俊敏で細かい事が得意な人が多く、テクニックが優れた選手も多くいました。
しかし、香港の抱える問題として香港は面積が狭い上、地形が山がちな為スタジアムが作りづらく、新しくサッカーを行うスタジアムを作る余裕がありませんでした。
それと同時に、中国本土の共産党体制に嫌気がさして本土から人がなだれ込んで人口が急増。
住宅などに土地が割かれ、スタジアムの拡大など出来なくなりました。
観客席の少ないスタジアムは収益も伸ばせず、サッカーチームや選手の強化が出来ず、結果的にサッカーの実力も衰退していきました。
また、1997年に英国から中国へ領土返還もあり、英国の影響もなくなりさらにサッカーの実力は衰退しました。
その間に日本・韓国のプロリーグが始まり、続いて中国も国家ぐるみの強化を図り実力をつけていき、香港の”東アジアの覇権”は終焉を迎えました。
小さな地域ですが、英国の影響化で香港はそれなりに東アジアのサッカーの地位を築いていましたが、サッカー以外の政治や金銭面で衰退していったのは皮肉なことなのかもしれません。
安心してサッカーができる環境にあることが、どれだけありがたいことなのか・・・
そのありがたい環境化にいる僕らも改めて感謝してサッカーに取り組んでいかなければいけないのかもしれませんね。
また、今大会では中国vs香港も対戦に組まれています。
政治的な因果関係で悪いことが起きない事を願います。
今日はこのへんで。
ご拝読ありがとうございました。
了
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