こんにちは! Nishi です。
6月の代表戦が終わり、欧州のクラブに所属している選手はこれからやっと長い休暇を迎えることができますね。
久しぶりの日本ということで、ゆっくり羽を伸ばして休んで欲しいですね。
しかし、そんな激闘を戦い抜いた日本代表選手たちは、このオフシーズンも大忙しです…(^^;
今シーズン躍動した選手達を中心に、その秘訣を聞き出そうとメディアの取材合戦が始まっています。
もう少し休ませてあげてよ…っと思う反面、普段気をつけていることやマル秘エピソードを聞きたい!っという願望もありますので複雑な心境です(^^;
一流プロの考えは「なるほど!」っと思うことが多いですからねぇ~
そんな今一番にプロの考えを聞きたい選手と言えば、今シーズン世界最高峰リーグのプレミアリーグで大車輪の活躍をした三笘選手ではないでしょうか。
その三笘選手が先日興味深い話をしていたので紹介します。
三笘のドリブルの極意
先日三笘選手は、報道ステーションのスポーツコーナーの取材を受けました。
ナビゲーターは、元日本代表の右のサイドバックとして活躍した内田篤人さん。
この日は、三笘選手のドリブルはなぜ抜けるかというテーマでの実践取材でした。
内田さんも現役時代は右サイドバックということで、左ウイングのドリブラーとよく対峙していたこともあって、同サイドでの守備のノウハウは心得ています。
そんな内田さんを相手でも、一瞬で置き去りにする三笘選手のドリブルには感嘆の声を上げていました。
その内田さんも脱帽の三笘のドリブルの秘訣は、”軸をずらす”という説明でした。
この動画での説明では、わざと右に置いてディフェンスをそちらの方向に意識を向け、ディフェンスの軸をずらしてから抜くというポイントを教えていました。
内田さんもディフェンスの心情としても、「これはどうしてもそっちに身体を寄せてしまう」と、三笘選手のテクニックに脱帽していました。
またこの一気に抜くときに、インサイドではなく、インステップでボールを蹴り出すこともポイントで上げています。
インサイドでボールを押し出そうとすると、足が外旋する分、出足が遅れてしまいます。
そのわずかな出足の一歩を速くするためにインステップで押し出すことを注意しているとのことです。
世界の猛者達をも翻弄するドリブルには、合理的な考えが凝縮されていたんですねぇ
こういう風に論理的に物事を考え実践していくことは、とても大事だと改めて感じましたね。
軸ずらしはサッカーの共通項?
この三笘選手のドリブル理論で軸をずらすと語っていますが、これはサッカーにおいてひとつのキーワードかもしれないですね
例えば、シュートの場面でもいっしょのことが言えますね。
僕は、コーチする時は同じ理屈でGKのタイミングをずらすと決めやすいと教えています。
GKはシュートが来る確率が高いスペースをカバーできるように構え、すぐに反応しやすい姿勢を取ります。
シュートが来るというタイミングは、相手選手の動作などをみて見極めています。
そのタイミングや軸をずらしたり錯覚させると、コースをつかなくてもゴールを奪えることもできます。
トーキックでのシュートなんかがいい例ですね。
GKは1vs1の場面で右か左かじっくり見て、身体の動きなどの情報を元にシュートのタイミングを図っています。
そんな時にモーションの少ないトーキックでシュートを打たれるとそのタイミングがずれてしまいます。
こうやってGKのタイミングという軸をずらすだけで、意外とすんなりゴールが入ったりするもんです。
逆にGKとしては、できるだけ軸がぶれないように細心の注意が必要ということですね。
1vs1のタイミングのずらしだけではなく、サイドからの折り返しなどでも、慌てて対応すると適切なポジションにいなかったすると、体勢を修正することもできません。
例え揺さぶられても、しっかりボールの軌道を読んで最短距離で的確な対応を心掛けるようにしたいですね。
最近だと、このへん上手くできているのは、Jリーグだと浦和の西川選手や広島の大迫選手あたりがしっかりできていますね。
三笘選手のドリブル理論から、サッカーにおいて、この軸をずらすor軸を保つは重要だということ改めて認識させられました
おわりに
三笘選手の実践取材ということもあって、とても中身の濃いものでした。
今回はドリブルの実践でしたが、その細かい理論は他のポジションでも使えるものだったので、とても参考になりましたね。
まぁGK側からすると、それは脅威なことなんだけど、「こういう考えなのかぁ…だったらこういう対策をしなきゃな」っと新たに考える素材になってよかったです^^
こうやってやる方やられる方で、互いにいろいろ対策をしながら工夫していって技術って進歩していくんだなっと思います。
また明日には、新しい理論が誕生しているかもしれないですね。
それでは今日はこのへんで
ご拝読ありがとうございました。
了