こんにちは! Nishi です。
最近はJリーグの試合も見るようになりましたが、学生時代など今より若い年齢の時は、普通にそのへんにいるような海外厨のサッカーフリークでした。
典型的な海外厨ゆえに、「日本のサッカーは〜」というように、ちょっと見下した感じで見ていました(^_^;)
しかし時代は進み、今ではJリーグもクラブチームが普及し、Jクラブがある市町村を中心に、サッカーが根付いてきて盛り上がりをみせています。
それに伴って、サッカーのレベルも上がり、Jリーグの試合も普通にサッカーしているなというレベルになってきました。
海外へ移籍するのも当たり前になってきて、世界との距離が近づいている…かと思いきや、海外リーグや代表戦を見ているとそうでもないようですね(^_^;)
今回、日本代表として活躍している堂安選手のインタビュー記事がその差を物語るような話でした。
世界と日本との差
現在オランダの名門PSVに所属している堂安はインタビューで「欧州と日本のサッカーの違い」について問われ、「スピード感」と答えました。
「パススピードやカウンターの速さ、頭の回転の速さ、スピード感は欧州が圧倒的」
と話しています。
ひと昔前よりかは、結構マシになってきてはいるけど、それでも世界的に見るとやっぱり遅いと感じる時はありますね。
しかし、日本サッカーがまだ劣っているというわけでもなく、クラブシーンで見ればやれてなくもない。
例えばJリーグ王者の川崎と日本代表比べると、川崎の方が攻守の切り替え時のスピードと個人間の動きが速く感じる時もあります。
まぁ、いつもいっしょにいる選手達と、言葉悪いけど寄せ集めじゃあ連携面で差は出るから比べるのもおかしな感じだけどね(^_^;)
それにしても日本代表は、相変わらずチームコンセプトというか方向性が統一されていないようにも見えますね。
日本人の良さって善くも悪くも、自己主張を控えて周りと協調する所だったりするから、逆に寄せ集めでも統率とれるはずなんだけどね…(^^;
世界を意識し始めて20年くらい経ちますが、そろそろ『これぞ日本!』というスタイルの確立は欲しいところですね
サッカーなのに野球のよう!?
また同インタビューでは
「日本のサッカーは野球のようだ」
と欧州に移籍した当時のコーチに言われたそうです。以下引用
「1回の表と裏があって、守備をしてボールを奪ったらゆっくり1回裏の攻撃に移っていく、みたいな。ただ、欧州はそうじゃないと。欧州サッカーは(ゆっくり)切り替えている時間もないし、ボールを奪った時には常にゴール前に向かっていくことが必要なので、『その感覚を変えろ』と言われたんです」
僕がサッカーを始めた90年代前半は、ちょうどサッカーブームが到来した頃でした。
Jリーグが開幕したり、本格的な衛星放送の開始、ドーハの悲劇などもあって、一気にサッカーの関心度が高くなっていました。
この影響でサッカーを始めた人も多く、当時の少年団や部活動では、部員が40〜50人と抱えることも珍しくもなかったです。
うちの中学校も郊外の学校だったけど、50人はいましたね。
それだけ熱を帯びてた時代でしたが、それでも日本のスポーツシーンの中心は野球でした
身近に一番近いスポーツは野球ということもあって、サッカーの練習も野球と同じように練習すればいいと、自然と刷り込まれたのかもしれないですね
野球が悪いという訳ではなく、野球とサッカーはルールも特性も違うスポーツなのに、野球式の考え方でサッカーを指導してしまっていたのかなって思う
もちろんスポーツの能力向上において共通するものはあるけど、サッカーで勝つためのテクニックや戦術は伸びません。
現場で多かった例としてドリブルの練習だったら、取られたらそこで終わるケースがありましたね。
取った・取られたらそこで終わりだったので、取った後に攻撃に転じるという習慣が身につけづらかった側面がありました。
前述のように、野球的な考えでは、平等に攻撃と守りがあると自然に刷り込まされて、攻守の切り替えの遅さはそういった側面が反映されていたのかもしれませんね。
この点においては、サッカー協会もサッカーコーチの普及とともに、”サッカー”の練習方法を広め、現在では結構改善されていると思う。
でも指導者層には野球とサッカーは異なるものと理解されても、まだまだ保護者層あるいはライト層には浸透しきれていないので、少なからず野球的思考は残っているのかもしれないですね。
でも今現代では、TwitterなどSNSの発達で、保護者層も我が子の為に情報を積極的に取り入れてる姿勢は見えますね。
それに野球やサッカー以外にもいろんなスポーツが注目されるようになり、それぞれの競技にはそれぞれの練習方法があるという認識は、これからは当たり前になっていくのかなって、そのへんは僕は若干楽観視しています。
おわりに
史学的な話をすると、昔は欧米や支那王朝の技術や思想をそのまま適用せずに、上手く日本文化になじませる柔軟性はありました。
例えば戦国時代に鉄砲が伝来した時、害獣を追い払うための猟銃程度の道具だったり、単なる威嚇目的の単発の飛び道具だった物を、組織的な運用方法を編み出し有効な武具にしたて世界最強の軍隊に変貌させたように、日本人には思考的な柔軟性は元々あると思う。
現代の日本では、どうもこうって決めたら(言われたら)そのまま突き進んで、新しいトレンドができると、考察・検証もせずに一斉にそっちに傾く傾向が強いように思えます(^^;
だから僕ら現代の人間の方が、堅い思考なのかもしれない。。。
今こそ明るい時代を切り開く為にも、思考は先祖がえりするときなのかなって思います^^
それでは今日はこのへんで
ご拝読ありがとうございました
了