こんにちは! Nishi です。
東京オリンピックのマラソン&競歩のコースが札幌に変更になりました。
9月に行われていた、ドーハ世界陸上で過酷な暑さの中で棄権者が続出したのを懸念して、IOC(国際オリンピック委員会)が開催地の東京都と大会組織委員会に急遽打診したものだった。
東京都としては寝耳に水な感じだったが、東京開催に決まってからも懸念されていた事項でもあった。
その暑さ対策に、東京都が効果的な方策も見いだせなかったのも事実である。
個人的に感じるのは、日本はこういう国際機関は公正公平であり不純なことはないものだと思い込んでいるのではないかと思っています。
国連にしろ、僕が嗜んでいるサッカーのFIFAにしろ、そんな甘い世界で動いていると思わない方がいいと考えます。
世界のサッカーを統括するFIFAの例で言えば、2002年のサッカーW杯の時も日本単独開催から、日韓共催派による裏工作により日韓共催にひっくり返りました。
それといっしょで、IOCやFIFAなど世界〇〇機構っていう類は、政治力やお金で簡単にちゃぶ台返しをするのはある意味お家芸でもある。
現に、地球上北半球なら8月はどこも暑い季節なのに、なんでその時期に開催しないといけないのかというと、これは欧米の巨額なTV放映権の関係である。
9・10月、または逆の5・6月だと欧米で人気スポーツであるサッカーやバスケなどのリーグ戦のシーズンである。
その人気スポーツのシーズンと被らないようにするためである。
結局は、IOCもTV業界から来るお金が欲しいのである。
世の中何でも誠実にいけば、周りが理解を示して実るとは限らないものである。
むしろお金や権力が横行し、野蛮な世界であるということを改めて認識しておかないといけないと思う。
また、日本・東京は世界的に評価されているというどこか甘い認識があって、結局そこに甘えて、懸念されていた暑さ対策をIOCなり世界に十分に発信してこなかったのも落ち度だと思う。
今回の、このマラソン&競歩のコース変更の事案は結局のところ、”世界”っというものを甘く見ていた日本・東京側の落ち度もあると僕は思います。
こういう時は、多少狡猾に物事を考えて行動しないと、結局東京に向けて調整してきた選手やそれを楽しみにしていたファン達に悲しい思いをさせてしまう。
大会を運営する立場の人達、または国民の生活を守る施政者達は狡猾な知恵も併せ持って欲しいと思う。
「戦いは正を以って合し、奇を以って勝つ」
孫子 兵勢篇
敵と対峙する時は正規の作戦を採用し、敵を破る時は奇襲つまり相手が考えていなかったことで攻める。
正攻法だけでは勝つことは難しい。
逆に、奇襲も交えることで、良い結果を得る確率は高くなる。
このへんの押し引きも、日本はもっと身につけていかないと政治や軍事・スポーツの世界戦略に日本は取り残されてしまう。
そうならないためにも、僕ら個人間でも戦略的な思考を持つべきだと僕は思う。
ご拝読ありがとうございました。
了
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