こんにちは! Nishi です。
今日は恒例の、週末に行われたJリーグの試合から、GK出身の僕が気なったプレイを紹介する企画第5弾です^^
今節は仙台vsG大阪の試合が中止になったので、9試合行われました。
主に、GKのワンシーンに対して良かった・悪かったと個人的な視点で分析しているので、その前後にあった他のディフェンスのミスは考慮しておりません。
あくまでも、GKの技術で防げたであろうプレイに焦点を当てていますので、予めご了承下さい。
セカンドシュートにも冷静な対応
まずは名古屋vs横浜FCの試合から、横浜FC・GK六反選手のプレイです。
右サイドからのシュートを身体で受け止め、そのこぼれ球を詰められますが、身体を素早く起こしてこのセカンドシュートもセーブしました。
一連の流れとしては、悪くないセービングでしたね。
一本目は、オーソドックスな鋭い速いシュートをきちんと前に詰めてセーブし、セカンドシュートは一本目と真逆の弾道のループシュートでしたが、冷静に落下点を見極めてセーブできました。
同じ球質や弾道のシュートは、GKも身体が乗っていると、意外と楽に反応できたりします。
ところが、同じ勢いに慣れていると、身体と心が前のめりになってしまい、ふいにループ気味の緩いシュートを来られると反応が遅れることがあります。
そうならずに、1本1本冷静かつ的確な判断をしたこのセーブは良かったと思います。
特に、いわゆる反射神経型と呼ばれる、直感に頼りがちな選手がハマりやすい傾向なので、注意して欲しいですね(^^;
セービングの基本
次は広島vs清水の試合からは、清水GK権田選手のプレイです。
右サイドから、グラウンダーのクロスからゴール前でヒールで軌道を変えたシュートに反応よくセーブしました。
誰が見ても難しいシュートをよく止めましたね^^
そして、基本通りのいいセーブでした。
下から上に上げるように、そして後ろから前に腕を振ってボールの勢いに負けないようにもケアしています。
こうすることで、腕の推進力がシュートの勢いより強くなり、たとえこぼれてもゴール前付近でボールが停滞することはなくなります。
また、サイドから揺さぶられても、その後の展開を予測して、GKとして最低限の仕事ができる位置にいましたね。
反応の鋭さももちろん良かったですが、そのセーブの前提になったのは、このポジショニングですね。
Jリーグに戻って来てから良いパフォーマンスを維持しているので、この調子が続けば日本代表の正GK候補筆頭になれると思います^^
今節のナイスセーブ
今節のナイスセーブは、福岡GK村上選手のセーブを選びました。
ロングレンジの鋭いシュートに対する反応より、事前にボールの位置を確認していたのが高評価のポイントです^^
シュートを打たれる前に、しっかりボールの位置とポジショニングの確認とシュートに対する準備ができていましたね。
シュートを打たれた時は、味方選手がブラインドになって見えにくかったかなと思うけど、前述の通り事前にボールの状況など把握していたおかげで咄嗟の反応ができました。
一見、反射神経の鋭さが良かったと思われがちですが、いわゆる反射神経というものは、こういう事前情報の収集力だと僕は思います。(そもそも医学的には反射神経というものはないらしいです)
情報を正しく仕入れるには、情報を的確に処理できる”見る力”が必要です。
僕も体格的なハンデを乗り越える為に、重点的に強化していた部分なので、今GKを志している選手の皆さんは、見る力も鍛えておくことを推奨します。
物凄く前に、目のトレーニングのやり方をブログで書いた事があります。
需要があれば、今度リライトして再アップしようかなって思います^^
おわりに
先日、日本代表のメンバー発表がありましたね。
ワールドカップの予選も再開します。
まぁ最終予選に向けていろいろ試す時間もないので、有意義に使って欲しいですね。
100%のメンバーが組めないのももどかしいですが、今のこのご時世仕方がないことですので、選んだメンバーで存分に戦って欲しいです。
それでは今日はこのへんで
ご拝読ありがとうございました。
了