こんにちは! Nishi です。
今日は、週末に開催されたJリーグの試合から、僕が注目したゴールキーパーのプレイを紹介&解説する企画第26弾です!
今回も主に、ゴールキーパーのワンシーンに対して良かった・悪かったと個人的な視点で分析しているので、その前後にあった他のディフェンスのミスは考慮しておりません。
あくまでも、ゴールキーパーの技術で防げたであろうプレイに焦点を当てていますので、予めご了承下さい。
技術的なこと以外でも、サッカーを見る時に、ゴールキーパーの見方としても是非参考にしてみて下さい!^^
基本に忠実なキャッチング
まず最初に紹介するシーンは、C大阪vs川崎の試合から川崎GK上福元選手のプレイです。
中央付近の30mくらいからの強烈なミドルシュートを、上手く回り込んでしっかりキャッチしました。
距離もあって少し余裕はあったけど、初めのポジションの位置で横向きに対応するよりかは、しっかり回り込んでキャッチングにいったのは好判断
キャッチしづらい姿勢での捕球は、ファンブルする可能性があるので、余裕があるならしっかり体勢を変えて、より確実な姿勢に直すのが正しい判断です。
余裕があっても、ついついサボってその場から無理な姿勢でキャッチを試み、ミスしてセカンドボールを拾われるという最悪のケースだけは避けなければいけません。
幸い、詰める選手もいなかったとはいえ、細かいけど基本に則ったいいプレイだったと思います。
プレッシングされても慌てずに
続いて紹介するシーンは、鳥栖vs広島の試合から鳥栖GKパク・イルギュ選手のプレイです。
カウンターのボールを奪い、ここから最終ラインと連携し、ビルドアップしようと試み、右に展開しようとしたが、プレッシングが効いていたのでキャンセルし、左サイドへビルドアップしました。
この好判断の要因として、ボールの受ける前に味方のおよその位置を把握して、仮にプレスをはめられた時の次の選択肢として、しっかり左サイドへの選択を残していたことでしょう。
左サイド、もしくは中央のセンターハーフに預けるという構成をしっかり念頭に入れていましたね。
そう感じるボールの受け方でした。
仮にプレスが厳しく、左サイドの味方選手も受けるのが困難だと判断すれば、そのまま長めに蹴って外にクリアするという安全策も考慮した点もグッドです。
ボールの受け方も、しっかり自分がコントロールしやすい場所に置くというサッカーの基本は、GKも同じなので、こういう細かい技術も身につけていきたいですね。
この展開から一気にチャンスも広げられたので、GKの足下の技術と判断力もこれからの時代重要になってきますね。
今節のナイスセーブ
今節のナイスセーブは湘南の富居選手を選びました。
コーナーキックからの混戦の中、こぼれたボールをやや外に張っていたカイキ選手に強烈な低弾道のシュートを放たれますが、右足を突き出しセーブしました。
コーナーキックからの混戦ということで、おそらくボールの出だしがディフェンスと重なって見えづらかったと思う。
それでも瞬時に体勢を変えて足を横に出したナイスセーブですね。
足もただ横に出すのではなく、しっかり外に弾くように突き出しているのもグッドですね
瞬時に足が出せるためにも股関節の柔軟性も必要なので、股関節周りのトレーニングもしっかりこなして対応できるようにしていきたいですね。
紹介できなかったナイスセーブはこちら↓(敬称略)
●鹿島:早川…足を内側に入れ、しっかり壁を作ったナイスセーブ
【湘南ベルマーレ×鹿島アントラーズ|ハイライト】2023明治安田生命J1リーグ 第26節 | 2023シーズン|Jリーグ - YouTube
●FC東京:野澤…至近距離のニアのシュートに素早く反応
【FC東京×アビスパ福岡|ハイライト】2023明治安田生命J1リーグ 第26節 | 2023シーズン|Jリーグ - YouTube
●神戸:前川…低めのシュートに対し足を上手く抜いてセーブ
【ヴィッセル神戸×京都サンガF.C.|ハイライト】2023明治安田生命J1リーグ 第26節 | 2023シーズン|Jリーグ - YouTube
おわりに
GKというポジション柄、どうしても瞬間的に判断して対応する場面が多いですが、そういう緊急性の高いポジションだからこそ、瞬時に判断できるように余裕は作っておきたいですね。
先に解説した、キャッチングとビルドアップ時の選択肢がまさしくそうですね。
常に、このあとどういう状況になるか先読みし、先に対応しておくことを心がけていけば、大きなピンチを確実に減らせます。
GKを志す人は、こういう洞察力も常に磨いていくことも忘れずに日々のトレーニングに勤しんで欲しいところです。
それでは今日はこのへんで
ご拝読ありがとうございました。
了