こんにちは! Nishi です。
今日は、週末に行われたJリーグの試合から、僕が気になったゴールキーパーのプレイを紹介&解説します!
主に、ゴールキーパーのワンシーンに対して良かった・悪かったと個人的な視点で分析しているので、その前後にあった他のディフェンスのミスは考慮しておりません。
あくまでも、ゴールキーパーの技術で防げたであろうプレイに焦点を当てていますので、予めご了承下さい。
技術的なこと以外でも、サッカーを見る時に、ゴールキーパーの見方としても是非参考にしてみて下さい!^^
やり過ぎたクリアのツケ
まず最初は、京都vs磐田の試合から京都GK上福元選手のプレイです。
磐田の後方からの縦のロングパスに杉本選手が抜け出し、その突破を上福元選手がファウルで止めた場面です。
VARの結果DOGSO(決定機の阻止)を取られ、上福元選手も退場になってしましました。
これは状況的にも、飛び出す必要はなかったと思います。
縦のロングパスが流れると判断したのかな?
パスが流れるにしても、遠すぎて上福元選手が先に追いつけれる距離ではなかったと思う。
また、ここは先に触られていても、ゴールへの角度もないので、必然的に中央に寄ってくるような場面。
遅れているとはいえ、味方ディフェンスも向かっているので、ペナルティエリア付近までは待ちの姿勢でよかったと思う。
ハイライトになかったけど、この場面の前にペナルティエリアを大きく飛び出して連続クリアした場面がありました。
その中のひとつは、ディフェンスがいるにも関わらずハーフラインあたりまで飛び出してクリアしていました。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2022年3月5日
京都の守護神 #上福元直人
リスクを恐れず
ハーフウェイラインまでカバー!!
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最終ラインの広大なスペースを守る上福元
相手のロングシュートにはヘディングで対応👤💥⚽
🏆2022明治安田J1第3節
🆚京都×磐田
📺#DAZN ライブ配信中#Jが世界を熱くする#2022JLeague#京都磐田@sangafc pic.twitter.com/5isfYMGbgz
一応磐田の攻撃を止めてはいましたけど、そこまでリスク犯して飛び出す必要はなかったと思う。
もしかすると、この時の成功感覚が残像として残り「行ける!」って思ったのかもしれないですね。。。
僕はこの二つのプレイは、ナイスチャレンジだとは思わないかな。
しかも前述の場面は、DOGSOで退場になってしまうし、最悪なケースになってしまいましたね(^^;
どうしてこの判断をしたか、しっかり分析して改善して欲しいです。
また、状況を考えた冷静な判断力はこういう場面でも重要になってきますね(^^;
激励の喝!
続いては、G大阪vs川崎の試合から、G大阪GK石川選手のプレイです。
今節一番話題になった場面ですかね(^^;
2-1でリードした試合終了間際の川崎の猛攻を一旦凌ぎ、時間をかけて試合を終わらせようとゆっくり繋ごうと、ボールから手を離した瞬間を小林選手にかっさらわれて、レアンドロダミアン選手に得点奪われてしまいました。
小林選手のしたたかさは素直に褒めたいですね
石川選手は、僕個人のゴールキーパー論(求めるもの)だと明らかにやってはいけないプレイですね。
監督・コーチやフィールドの選手が教えてあげればよかったっと、チーム全体の責任だという声もあるけど、僕はここは厳しく言わせてもらいますね。
たしかにチームとしての助け合い&フォローしあいは大切ですが、ゴールキーパーの役割として、フィールドがミスしても全て自分がケツを拭いてやるくらいの気構えは必要です。
「どんなシュートでも止めてやるから守ることは全部俺に任せろ!だから安心してガンガン点とってこい」
こういう姿勢があれば、フィールドの選手も安心して攻撃に集中することができます。
ミスするかもしれないから、ゴールキーパーにも気を遣おうとすると、それだけ得点を取る為のエネルギーがそがれてしまいます。
だからゴールキーパーは、味方に気持ちよく得点をとってもらうための存在でもあります。
そのゴールキーパーが味方にフォローされなきゃいけないというのは、それだけチームの攻撃力を減らしていることだと思う。
この場面では、試合終了間際だし、そこまで点をとりにいく場面ではないので、この気構えは必要ないのかもしれない。
それより最後までチーム一丸となって集中して、みんなでフォローしようということかもしれない
しかし、最後の砦であるゴールキーパーが周りが見えない冷静じゃない状態はNGだと思う。
ゴールキーパーという孤独なポジションゆえに、ひとつのミスに対する厳しい言葉だけど、しっかり一本立ちしたゴールキーパーを目指せという激励の喝でもあります。
失敗は失敗として、これはしっかり自分自身で責任を感じ反省して今後このようなことがないように、より強くなって一皮むけて欲しいと僕は思います^^
今節のナイスセーブ
今節のナイスセーブは、広島の林選手、湘南の谷選手、鳥栖のパクイルギュ選手と迷いましたが、今節はFC東京のスウォヴィク選手を選びました。
左サイドからのクロスの攻防の末、ペナルティエリアライン中央付近にふわっとしたこぼれ球を強烈なダイレクトボレーを放ちますが、このシュートに素早く反応してセーブしました。
正面のシュートだけど、弾くことに意識を集中して、しっかり身体を捻って弾いたのが高評価ですね。
正面を向いているのなら、そのままの体勢でキャッチもしくは弾く選択肢がありますが、ジャストミートした速いシュートで、しかも落ちてくる軌道なので、確実にキャッチは難しいし、むしろキャッチミスでゴールに吸い込まれるか、こぼれ球を押し込まれる確率が高いです。
そのため確実性を重視して、ボールを外に弾く選択をしますが、正面を向いたままの体勢だと力が不十分で大きく外に出すことができません。
最悪フィールド内に弾いてしまう危険もあります。
『外にボールを弾く』という目的を完遂するために、身体の姿勢を入れ替えて、より力が加わりやすいように身体を捻って大きく弾いていますね。
ディフレクティングやパンチングで、大きく弾く時の基本動作でもあるので、この身体の使い方は真似したいですね。
おわりに
今週はゴールキーパーのミスが目立った試合が多かったですね(^^;
ホント、ひとつのミスが即ピンチになったり、失点に絡んでしまう大変なポジションです(-_-;)
そのミスが少なければ少ないほど失点を減らせる=チームの勝ちが近くなることでもあります。
大変なポジションだけど、その難題をクリアしたいと思うのがゴールキーパーの性(サガ)だと思う。
一人の力(技術)で、チームの命運を握る重大な責務だからこそ、プレイしていてプレッシャーもあるけどおもしろいポジションです^^
ミスをした選手達は、しっかり反省してここから這い上がってくれるものだと僕は信じています^^
それでは今日はこのへんで
ご拝読ありがとうございました
了