こんにちは! Nishi です。
サッカーのワールドカップは、4年に一度開催でだいたい欧州を中心にしたサッカーリーグが終わっている6月上旬から7月中旬まで開催されます。
今から2年前はロシアで開催されて、日本代表も下馬評をひっくり返してグループリーグを突破したことに歓喜しました^^
流行語にもなった”大迫半端ない”からもう2年経つんですね(^^;
つい最近の出来事だと錯覚していますw
そして今から10年前もワールドカップがありました。
10年前のワールドカップでも流行語にもなった言葉を覚えていますか?
それは、”岡ちゃん、ごめんね”
僕もその一人でした(^^;
その当時を振り返りたいと思います。
ワールドカップ前の日本代表の現状
大きな期待を背負いながら目標を達成できなかった2006年ドイツ・ワールドカップ。
日本中失意でいっぱいだった中、走りながら考えるサッカーのキャッチコピーの元、イビチャ・オシム監督が就任し、そのわかりやすいフレーズとともに新しい日本代表の姿を想像できたファンは多かったと思います^^
僕的には、この流れはポジティブに捉えていました。
一人が動いてその動いたスペースにどう動くかとか、動いたことで発生するメリット・デメリットを考え、皆で考えを共有することはサッカーをする上で当たり前の考えです。
自分たちのサッカーや自由なサッカーのような幻想より、リアリティのある考えが浸透して欲しかったという個人的な考えがありましたので期待はしていました。
国内でも、その現代サッカーの当たり前の認識が広まり始まり、これからという時に体調を崩し監督交代になったのは残念でした(^^;
その後を引き継いだのが岡田監督でした。
岡田監督になって、オシム監督時代のサッカーを完璧ではないが踏襲していましたが、アジア予選は突破したものの、苦戦が続きました。
ワールドカップ前の壮行試合なども負けが続き、「日本人監督だとまだ無理なのかぁ・・・」っと正直悲観的に展望していました。
ですから岡田監督の更迭も止む無しと思っていました。
というのも、主力選手を不調でも使い続けていたり、反省を改善する気配があまりみれなかったので、ワールドカップでもグループリーグ敗退かなっとネガティブに思っていました。
しかし土壇場になって、岡田監督は現実路線に切り替えました。
引いて守る戦略へ舵を切る
当初はオシム監督時代のように、前線からプレスを積極的にかけて前からボールを奪いにいくスタイルでしたが、大会が近づくにつれて機能しなくなってきました。
それもそのはず、対戦相手も大会に照準を合わせてきており、これまでの親善試合のように主力がいなかったり、力をそこまで出し切っていない相手だと通じていましたが、主力等を揃えてきたら通用しない現実がありました。
そこで大会直前に、これまでの方針転換を図り、失点するリスクが少ない引いて守る守備的な方針に変えました。
これを見て僕は、元々GK出身ということもあり、無理なことはあまりしたくないので守備重視になってこれはひょっとしたら・・・っという気持ちに変わりました(岡ちゃんごめんねの前フリ)
しかし、方向転換はあったけど、日本が入ったグループリーグはオランダ、デンマーク、カメルーンと同居するなかなか厳しいグループ。
日本よりも実績もあり、また各国欧州のトップリーグで活躍している選手を揃えている国々でした(^^;
オランダは、ファン・ペルシ、スナイデル、ファン・デル・ファールト、フンテラールetc…
デンマークは、トマソン、ベントナー、ロンメダール、アッゲルetc…
カメルーンは、エトー、マクーン、若き日のシュポ=モティングetc…
この選手達を相手に予選リーグ突破できるか・・・不安でしかなかったです(^^;
国内だけではなく世界も驚く結果に
結果は皆さんご存知の通り、初戦のカメルーン戦を勝利し、第二戦のオランダ戦は惜しくも敗れましたが、最終戦のデンマーク戦は見事に解消し、下馬評を覆すグループ2位で予選グループ突破しました^^
決勝トーナメント一回戦は南米の強豪パラグアイと対戦し、互いに決め手を欠き延長戦でも決着がつかずPK戦になりましたが、負けてしまいました。
PK戦での負けでしたので、悔しさも残りますし反省点もありますが、大会前の下馬評を大きく覆した結果は褒めてもいいと思います^^
ちなみにこの大会は、日本以外でも堅守のチームが目立つ大会でした。
セミプロ・アマ選手もいたニュージーランドは、グループリーグ敗退でしたが、イタリア、パラグアイ、スロバキア相手に3引き分けでした。
日本と対戦したパラグアイも伝統的な堅守速攻のチームで、大会ベスト4のウルグアイも準々決勝までわずか2失点でした。
そして優勝したスペインも、トータルで2失点と堅守が印象的な大会でした。
結果論ですが、その大会全体の流れを読んだ岡田監督の方針転換は英断だったのかもしれません。
おわりに
中国の古典書、韓非子では、
「聖人とは、現在を問題とし、その解決をはかる者をいうのである」
という一文があります。
この大会で見習うことは、上手くいかなくなった時にこれまでの実績や考え方を否定して方向転換できる勇気です。
サッカーのことだけではなく、僕らの生活や仕事の中でも、今まで通りやってきたことでも、時としてそれが通用しなくなる時があります。
そのような時に、自身がどのような決断をするか。
これまで通りの姿勢を貫き通すか、どうして上手くいかないのか分析して、方向性を見直すかの決断が迫られます。
方向性を改める場合、これまでの実績を捨てる覚悟があるかどうか。
拘りを持つことを否定しているわけではありません。
俯瞰的に物事を見て、その拘りが今現状の状況にふさわしいかどうか。
拘りが強すぎて身を滅ぼす失敗をしてしまっては意味がありません。
上手く物事が進まない時は、思い切って方向転換することも考える必要があるかもしれませんね(^^;
現状をしっかり考えて思い切った方向転換をして、周りからの評価を覆し「○○、ごめんね」と言わせるくらい周りを見返すこともできます^^
ここぞという時の決断力は、身につけていきたいと思います^^
それでは今日はこのへんで
ご拝読ありがとうございました。
了
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