こんにちは! Nishi です。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、各地で開催を予定したイベントが中止や延期になっています。
スポーツの分野でも同じです。
サッカーなどプロの大会などはもちろん、学生スポーツの大会でも大会の中止や延期の措置がとられていますね。
そんな中、春の大きなスポーツイベントのひとつ、春の選抜高校野球も中止を決定しました。
普段、高野連の大会の運営のやり方には懐疑的な意見をもっている僕ですが、今回の措置には賛同致します。
本当に学生の為を思ったのか、世間体を気にしてのしぶしぶの決断だったかはわかりませんが・・・
とりあえず、健康上の安全が確約されていない以上、感染拡大のリスクを避けるべきだと思います。
それでも未だに多い中止否定派
しかし、こういう状況でも、結構「高校野球は無観客試合でもいいから開催しろ」っていう人が少なからずいました。
その一人に、普段高野連をはじめ高校野球の問題点を指摘していた作家の門田隆将先生もいました。
高野連は中止への同調圧力に負けた。青空の下で広い空間を使うスポーツを身体を密着させて屋内で行う格闘技と同じように捉えたのか。これまで球児無視の運営を続けてきた信念なき組織らしい。これで大正13年から戦争時を除き阪神大震災直後でも続けた選抜の歴史が途絶えた。球児の気持ちを思うと無念。 https://t.co/a8ku4zeGj6
— 門田隆将 (@KadotaRyusho) 2020年3月11日
門田先生は、細かい情報収集と分析力で偏りのないものの見方をする人物で、その的確な論評には僕は好感を持っていました。
しかし今回の高校野球中止の件は、僕は冒頭のように高野連の決定には賛成の立場なので、門田先生とは違う見解をしています。
門田先生のツイートに恐縮ですが反論させていただくと、広いグラウンドで接触も少ないから感染リスクは少ないというが、野球は競技の性質上、攻撃側はグラウンドより狭い空間のベンチに長い時間います。
あのベンチで待機している空間は広いと言えますか?
試合の半分は、守備についてグラウンドにいるより、攻撃中動きの少ないベンチにいます。
接触プレーは少ないかもしれないが、ベンチに長時間いる事で濃厚接触のリスクが他の競技と同様に起きていることになります。
完全な屋内と違うだろという反論もあると思いますが、健康上の安全の確約がない今の現状、密集する空間いるのは賢明だと思わない。
北海道で感染者が増えた一因に、札幌雪まつりがあげられています。
あのイベントも屋外ですよね?
だから、他の競技と野球は広いグラウンドで行い、接触プレイが少ないから開催してもいいという反論は、選抜高校野球開催肯定に繋がるものではないと思います。
他にも、バスでの移動や宿舎での相部屋の問題も考えられますので、改めて今回の高野連の措置は僕は肯定的に捉えています。
時代に取り残される野球だけ特別視する風潮
今回の新型コロナウイルス騒動で、イベントなどの開催自粛要請が布かれている今、スポーツの大会も延期や中止をするのは仕方がないことだと思う。
それなのに野球だけは、「球児の夢の舞台がー」という声が叫ばれるのはどうも納得しがたい。
同じ時期に開催予定だった、テニスの高校選抜大会中止でそんな声聞いたことありますか?
どうして日本のメディアは、野球だけ特別視するのでしょうか。
今回の話題だけではなく、夏の高校野球でも野球の時だけ全校応援になったりするのは不公平という見方が噴出しているのも現実にあります。
このへんは、詳しく現場を見ていないから何とも言えないけど、僕が学生時代に比べたらだいぶ緩和されてきたようには見える。
元々は、高野連と高体連(全国高校体育連盟)が別団体で動いてきて、高野連がマスコミなどを取り込んで力をつけすぎて肥大していったのが原因でもあります。
正直、野球の置かれている立場は今潮目に来ていますので、逆に危機感を持った方がいいと思います。
おわりに
今の時代、野球だけが正義ではなく、サッカーやラグビー、バスケットボール、卓球、バドミントンなど様々な競技に、みな注目して観て応援している時代になっています。
野球だけ、とりわけ学生スポーツにおいて、球児を特別視する報道や論評は、野球衰退を加速させる原因にもなると懸念しています。
現実に野球競技人口は急激に減少しています。
野球に携わる関係者は、自分達の空間だけで物を見る感覚は捨てた方が賢明だと僕は思います。
異種競技を愛する僕から言われたくないと思いますが、率直な感想を述べておきます。
それでは今日はこのへんで。
ご拝読ありがとうございました。
了
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