こんにちは! Nishi です。
ひと昔前に、少年サッカーに携わっていた時があるので、高校サッカーなど育成年代の話題もどうしても気になります。
そんな中ニュースを読んでいて、あっこんなこと決まったんだ!って思った記事を紹介します。
高校サッカーの留学生制度廃止が2021年度から廃止になるそうです。
記事には、「時代の逆を行くものだー」っと少々批判めいたことが書かれているが、これは育成年代(主に18歳以下)の過度な青田買いを防止する為の時代の流れによるものである。
これだから日本のマスコミは・・・(-_-;)
まぁ気を取り直して改めて解説すると、FIFAの18歳以下の選手の海外移籍問題に基づいたものだ。
日本ではあまりフューチャーされなかった問題でもあるが、これは世界的に何年も前から問題になっていた事です^^;
欧州の名門クラブは、世界中にスカウト網をは巡らせて、少しでも良い選手を獲得しようと虎視眈々と狙っております。
それは成熟した選手に限らず、若手のホープにも目を向けられております。
そしてそれはいつしか過剰な競争となり、12~17歳の選手までに及ぶようになりました。
しまいには、8歳や9歳といった選手にまで手を伸ばすクラブがあった程です。
一見、そんな若くていい人材が名門クラブで教育されるなんて、良い事だと思うかもしれません。
しかし現実には、そんな甘い物ではありません。
高い壁にぶつかったり、ケガや病気などで満足に活躍出来なくなれば即刻解雇など言い渡されます。
まぁ、勝負の世界ではよくある事なんですが、その一言では片付けられない事態が発生します。
例えば、このケースが貧困の国からやってきた選手なら、仕事や生活水準の高い暮らしを約束され来訪しますが、一度解雇されるとそこはもう異国の地。
言葉も文化も違えば、今度はお金もなく帰国もできないといったケースが続発しました。
現実に、親の仕事もバックアップするという口実で家族ごと引っ越しさせるケースがあり、息子がクラブを解雇されると両親も失業してしまい、家族ごと路頭に迷うケースが続発しました。
名門クラブの青田買いと、この残酷な使い捨てがもう15年くらい前から問題になっていました。
また、この他にも各国のリーグ戦によってプロ契約出来る年齢が違い、その網目を掻い潜って他国の有望選手をかっさらうというケースも問題になりました。
2003年当時、バルセロナの下部組織に在籍していたセスクが、プレミアリーグのアーセナルに移籍したケースがまさしくこのケースでした。
スペインは18歳、イングランドは16歳でプロ契約できるので、そこをアーセナルが上手く突いた事になります^^;
この事件も当時大問題になりました。
こういった、育成年代に対する過度な青田買いや契約の諸問題をなくす為にも、FIFAの国際ルールとして定められたのが、今回問題になった18歳以下の外国籍選手のプレー制限に繋がりました。
僕は個人的には、この国際ルールは肯定的にみています。
それは例えば、勉学目的での留学はオッケーにしたら、その網目を掻い潜って勉学目的という口実で同じことをやってしまうからです。
これで成績を残せなければ、
クラブを解雇→学費などの資金面も打ち切り→路頭に迷う。
同じ道筋が予想されます。
そういった育成年代の有望株が、大人の都合で使い捨てされるくらいなら、基準の年齢を設けてから海外移籍を自由にした方がいいと僕は考えています。
たしかに高校サッカーの留学生選手の活躍は、毎年楽しみにしていたので見れなくなるのは淋しくはあります。
しかし、将来有望な子供たちが犠牲になるようなことは止めた方がいいです。
家族が海外で勤務している事や、スカウトならその子供の家族の生活面など最低5年間保証するなど、FIFAがトップダウンで強烈な指揮の元でバックアップするなら育成年代の海外移籍もありかなっと思います。
とにかく2021年度から留学生制度は廃止になりますが、国際社会だけの問題としてボーっと受け身になって待っているのではなく、日本サッカー協会も育成年代への強化方針を見直して能動的に新しい制度を作り、強い日本を目指して欲しいです。
今日はこのへんで。
ご拝読ありがとうございました。
了
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