こんにちは! Nishi です。
今日は、週末に開催されたJリーグの試合から、僕が注目したゴールキーパーのプレイを紹介&解説する企画第30弾です!
今回も主に、ゴールキーパーのワンシーンに対して良かった・悪かったと個人的な視点で分析しているので、その前後にあった他のディフェンスのミスは考慮しておりません。
あくまでも、ゴールキーパーの技術で防げたであろうプレイに焦点を当てていますので、予めご了承下さい。
技術的なこと以外でも、サッカーを見る時に、ゴールキーパーの見方としても是非参考にしてみて下さい!^^
絶妙な距離感のポジショニング
まず最初に紹介するシーンは、G大阪vs東京Vの試合から、東京V・GKマテウス選手のプレイです。
カウンターで一気に抜け出され、1vs1のピンチを迎えますが、このシュートをセーブしピンチを凌ぎました。
味方ディフェンスがファーサイドを抑えており、不用意に前に出ず、的確なポジションでシュートを受ける待ちの判断がグッドでした。
あの角度では、基本的なポジションをキープしたのもよかったです。
中央に相手選手も走り込んでいたので、折り返しのクロスにも警戒する必要があったので、迂闊に飛び出さずにポジションを維持しました。
ニアもファーも十分対応できるポジションを取ったことで、セービングも少し余裕があるようにみえました。
味方も十分に揃っていない、完璧なカウンターを食らった状況でも冷静な状況判断でピンチを救った好セーブでした。
効率のいいポジショニング
次に紹介するシーンは、川崎Fvs新潟の試合から、新潟GK小島選手のプレイです。
右サイドからのカウンターから中央に切り込まれ、数回のパス交換後強烈なミドルシュートを放たれますが、タイミングのよい横っ飛びでこのシュートをセーブします。
味方ディフェンスが戻り、シュートコースを塞ぎますが、逆に視界が悪くなったことで、一度ポジショニングを下げたのは好判断でした。
併せてマルシーニョ選手がシュートを打つために、後ろに下がったところを見逃さず、プレジャンプで準備をしていたのもグッドです。
状況によって、的確なポジションをとるなど、GKやらなければいけないことは刻々と変わっていくけど、ひとつひとつゆっくりやっていくと、急な変化についていけなくなります。
できるだけプレイを簡略させたり統一させて効率化することが必要です。
今回の場面では、ポジション移動中でもシュートを意識した小島選手のプレイ意識が素晴らしかったと思います。
今節のナイスセーブ
今節のナイスセーブは、鹿島の早川選手を選びました。
こちらも速攻からピンチを迎え、中央から一瞬で右に流れてディフェンスを振り切りシュートを打たれますが、この強烈なシュートに鋭い反応でセーブしました。
右に流れたことでポジションを移動する必要が出てきますが、この際移動の勢いに釣られて進行方向に意識がいきがちになってしまいます。
今回の場面も、ニアサイドに重心を置きすぎるミスが発生しやすい場面でしたが、進行方向へいきがちな勢いを堪えて、ポジショニングの姿勢の軸をブラさなかったのがよかったですね。
しっかり中心に軸を置いていたことで、逆のファーサイドを狙ったシュートにも反応することができましたね。
距離も近く、慌ててもおかしくない場面でしっかりシュートを受ける姿勢を保てた素晴らしいセーブシーンだったと思います。
紹介できなかったナイスセーブはこちら↓(敬称略)
●神戸:前川…絶妙なコースの直接フリーキックは逆手でセーブ
https://youtu.be/vE24dKiKnz0?si=aC3oeUoEBvY0yr8F&t=355
●C大阪:キムジンヒョン…ボールが見えづらい場面だったが鋭い反応でナイスセーブ
https://youtu.be/r_GC1qh_eoY?si=VZLtSAOa9G8NYWvu&t=133
●広島:大迫…ディフレクトしたボールも冷静にセーブ
https://youtu.be/iluMLASn7o0?si=uiFoZcgCyiYdC3zc&t=297
おわりに
今節は首位攻防戦が行われ、広島が2-0で町田に勝利し、優勝争い一歩抜け出しましたね。
地力ではそこまで大きな差はない両者だけど、クラブとしての経験の差もあったかなと思います。
そして3位だった神戸も1-0でしぶとく勝ち、優勝争いにしっかりついてきましたね。
GKウォッチャーとしては、上位3チームに代表経験者を擁していることもあって、GKの重要性が視覚化されて喜ばしい光景だなっと思って見ています(笑)
やっぱり優秀なGKがいるチームは強いという証明ですね。
これからもGKの重要性が、ライト層にも届くようにGKを志している選手達の奮闘を応援していきたいと思います。
それでは今日はこのへんで
ご拝読ありがとうございました。
了