こんにちは! Nishi です。
8月にシーズン開幕…といっても昔はピンと来なかった事もありましたが、今やたくさんの日本人選手が欧州のクラブに所属するのが当たり前になってきたので、シーズン開幕も普通になってきましたね
今年は年末にワールドカップが控えてるので、例年より1〜2週間早く開幕しています。
先日、鬼門と言われるワールドカップ前の移籍をした日本代表選手の現在の動向をブログで紹介しましたが、それ以外の選手も新シーズンに向けて調整しています。
その中で、ちょっとサッカーについて大事だなって考える事があったので、ニュース記事とともに紹介します。
ナイスセーブの裏側
先日8月10日に、欧州チャンピオンズリーグのチャンピオンと、ヨーロッパカップのチャンピオン同士が戦う欧州スーパーカップの試合が行われました。
昨シーズンチャンピオンズリーグを制したのは、ベンゼマ、モドリッチらを擁したレアル・マドリー。
ヨーロッパリーグを制したのは、鎌田と長谷部が所属するフランクフルト。
前半、後半ともに1点ずつ加点したレアル・マドリーが2-0がこの試合を制しました。
まぁチームパワーも考えたら、無難な結果ではありますね(^_^;)
しかし、フランクフルトもノーチャンスだったのかと言われるとそうではありません。
まだレアル・マドリーもエンジンがかかりきっていない前半14分に、鎌田がスルーパスにいち早く反応して1vs1のチャンスを迎えます。
しかし、ここは名手クルトワに阻まれ先制点となりませんでした。
クルトワは、この時の場面を回想したのが上記ニュース記事になっています。
鎌田の身体の向きやボールの置き方からコースを予測して冷静に対応したと言及しています。
冷静な分析だけでなく、セーブした時間帯もよかったですね。
エンジンがかかっていない状況で先に得点を決められると、チームの雰囲気も「何か思い通りいかないなぁ…」って不安なムードになって最悪そのまま悪い流れを引きずって立ち直れないまま試合終了…ってなことがよくあります。
そういう流れにさせなかったという点でも、このクルトワのセーブは大きかったと思います。
一流のGKともなると、こういう大事な場面でも冷静な状況判断とともにしっかり大事な局面でもミスがない対応がとれるものです。
シュート入れ乱れる中、果敢にセーブするのも見応えはありますが、こういう一見地味な場面だけど、試合全体を通した大枠で見ると、大事な局面でしっかり仕事できるGKを称賛したいですね。
日本のもうひとつの課題
GKとしては、シュートを止める事は当たり前ですが、その中でも大事な場面で決めさせないというのが大きなポイントだと思う。
それを先月パリ・サンジェルマンが来日した際に対戦した浦和の伊藤選手がインタビューで語っていました。
インタビューでは、シュートを打った伊藤自身も「入ったと思った」自信たっぷりのシュートをパリ・サンジェルマンGKケイラー・ナバスにセーブされました。
サッカー中継やなんかで頻繁に「決定力不足が〜」と言われ、ゴールを決めきる力を取り上げられる事が多いですが、逆もまた然りだと思う。
まだ日本代表には、大事な場面で決めさせない力が足りないとも思います。
例えばこれまでのワールドカップでは川島や川口、楢崎といったGKが試合に出場してきたけど、もしあの場面のシュートを止めていれば、その後の展開変わっていたかも…と思い出すシーンが数多くあると思います。
前回大会のベルギー戦のふわふわとしたクロスともシュートとも言えない失点シーンとか、06年は大会のオーストラリア戦の同点に繋がる無謀な飛び出しとかね。
もちろん全ての失点シーンをGK一人に責任負わせるつもりはありません。
しかし、ここは失点してしまえば流れが傾いてしまうという危機感というかアンテナは、フィールド選手以上に電波を飛ばしていて欲しいと思う。
そのへんの直感力と冷静な判断力は、まだまだ世界トップレベルのGKと日本人GKとではまだ差があるかなって感じます。
と偉そうに言いつつも、僕自身も決めさせない力が及ばず、大事な局面で失点してしまったケースは多々あります(^^;
だからこそ、余計に決めさせない力ってホント大切だと思います。
そこの差を縮めるよう選手だけでなく指導者陣も一丸となってこれからの育成や強化を図っていく事が大事ですね。
おわりに
上手く僕自身言語化できなかったけど、まさしくGKの突き上げができれば日本代表は安定してワールドカップでも成績残せると確信しています。
今回語った決めさせない力も、緊張感のある高度な試合を積み重ねていけば養えるのかもしれませんね。
その力を養う意味でも、どのカテゴリーでも、目の前の試合の勝ち負けへの執着心は欲しいと思います。
ただそれが行き過ぎて、勝利至上主義に走らない程度にして欲しいですね。
勝って嬉しい、負けて悔しい…
勝った時の要因や足りなかった事、また負けた時も同様になぜ負けたか、負けたけどよかった事など試合ごとに分析する癖を身につけて欲しい。
そこは器用に立ち振る舞って欲しいと思います。
それでは今日はこのへんで
ご拝読ありがとうございました
了