こんにちは! Nishi です。
今月に入ってから行われている日本代表の国際親善試合も、昨晩のチュニジア戦で全4試合終わりました。
11月のワールドカップに向けて、現戦力の確認とこれまでの反省点の修正など課題はたくさんありましたが、その目的は達成できたのか?など非常に注目度の高いゲームでしたね。
さて、その重大な位置付けだった今回の代表戦最後の試合となったチュニジア戦を振り返ってみましょう
負けてよかったチュニジア戦
結果から言うと、0-3の完敗でした。
ニュースサイトのコメントやTwitterのツイートを覗いてみると、案の定、日本代表の不甲斐なさに憤慨するコメント&ツイートが乱れ飛んでいましたね(^_^;)
僕は正直、この結果はなるべくしてなったなぁって、若干冷めた感じで捉えています。
むしろ、負けてよかったと思っています。
というのも、最近の例だと超強豪ブラジルと戦って、ろくに建設的な崩しや攻守の戦術もなく、無策の人海戦術で失点を防いでいただけなのに、「健闘した!」だの「惜敗だった」と満足していた雰囲気だったから、ワールドカップ開幕前に現実を突きつけられてよかったと思う。
あれも、メディアや協会だけかなって思ってたけど、選手の一部もそういう風にインタビューで応えていたのを不安に感じていたので、目を覚まさせるキッカケにはなったと思う。(あれはリップサービスだったと信じたいが…)
攻撃面は相変わらず「戦術伊東」で、アジア最終予選の後半は「戦術三笘」も加えて、「個人能力に賭ける」前代的なサッカーに終始してただけだし、アジアで無双状態だった二人はブラジルのような相手だと、個人能力だけだと縦の突破もできなくなりましたしね。
個人能力に頼りっきりだったサッカーだから、そこを封じられれば機能不全になるのは当然。
まぁ皮肉を込めて戦術伊東(三笘)って言って茶化していた部分もあるから、誤解を生ませて広めてしまったかもしれないので、そこは自分自身反省しないとダメだけど、これがワールドカップ本番で露呈されなくてよかったんじゃないかなっていう感想ですね。
攻撃面も練り込まれて崩すわけでなく、個人能力を頼りにこれまでなあなあにやってきたから当然の結果だと思うので特別驚きはないですね(^_^;)
監督として力量がないのなら、高い金積んででも戦術担当のコーチ雇うという手もあるけどね。
まぁ噂では選手に任せているって話もある(そういう感じの戦い方も見られる)けど、そうだとしてもそれも限界だって気づいてくれたんじゃあないかな
監督継続でも監督解任どっちの選択肢も今なら出せるしね
どっちを取ろうとしても、好転する確率は低いから個人的にはどちらでもいいかなって思います。
失点場面の言及
あと守備の所で言えば、一番個人的に注目したのはやっぱり2失点目のところかな。
チュニジアGKからのロングキックが吉田の後方に落ちて、その競り合いの際に吉田と板倉、シュミットがお見合いするような形になり、そのロングボールを拾われ折り返され失点してしまいました。
ざっくり言えば、記事でもある通りコミュニケーション不足ですね。
吉田と板倉は、GKが前に出てきて処理してくれるだろうという気持ちはあったと思う。
シュミットを少し擁護すると、シュミット自身も自分が処理しようという判断は考えたと思います。
しかしシュミットは、ロングボールに反応したチュニジアの選手が猛烈なダッシュで迫っているのが見えて追いつきそうな勢いだったので、自分が前に出て処理するより、DF二人どちらかに任せる選択をしたと思う。
たしかに、間に合うかギリギリのところだったので、その判断は間違いではないと思う。
しかし、そうならここは尚更しっかり声をかけるべきだったと思う。
歓声で声がかき消されたのかわからないけど、指示を主に出すのは先輩の吉田ではなく、GKが責任を持たないといけません。
ゴールを守る事が第一の責務な以上、GK自身が最後まで責任を受け持つのが基本だと僕は思っています。
ここはシュミット選手には、しっかり反省して欲しいと思います
あと蛇足的な情報ですが、北アフリカの国々には、ああいうタイプのFWが多い気がします。
DFとMFがガッチガチ固い守備ブロックまで敷く事はないけど、組織的な守備を重視して、裏抜けできる快速のFWに任せる国が多い印象です。
伝統的にエジプトやアルジェリア、モロッコといった国は、欧州のトップリーグでも活躍するFWを多く輩出している傾向もありますしね。
まぁ蛇足的な話でしたけど、統計と傾向だけではなく、チームスタッフが分析した相手チームの情報などディフェンス陣でしっかり共有していたかも気になりましたね(^^;
おわりに
スペインとドイツといったワールドカップ優勝経験もあり、現代サッカーでも技術でも戦術でもトップレベルを走る強豪国2カ国と対戦するに日本はチーム(組織)力で立ち向かうしかありません。
しかし、昨日の試合を見る限り、日本ではなくチュニジアがそれをしっかりやってましたね。
「ドイツを見習えー」「スペインを見習えー」とかよく言われるけど、真に見習うべきはチュニジアなのではないかとも思います。
チュニジアは、しっかり日本の良い所と弱点をしっかり分析して試合に臨んでいました。
日本の唯一の武器である伊東(三笘)の縦の突破を簡単に許さないようにする守備と、攻守の要遠藤を狙い簡単に攻守で主導権を握らせないようにし、裏の対応に難がある吉田の後方を狙うというシンプルかつ効率的に日本対策してましたね。
言い方悪いけど、チュニジアでさえこういうサッカーでは当たり前の、相手戦力の分析とそれを元にした戦術を組み込んで戦います。
日本は個人レベル的には確実に進化してるとは思いますが、近年の停滞っぷりは長年一部の層しか懸念していなかった、相手の状況も考えた戦術の落とし込みこの部分ではないでしょうか。。。
これは監督だけの問題ではなく、協会も含めた問題だとも思っています。
監督解任しようがしまいが、協会が自分達だけのサッカー(あと地位と権力)しか見えてないなら、解任してもさほど変わらない監督連れて来るだけなので、解任&継続まぁどっちでもいいかなぁって感じです(^_^;)
ライト層にも、このままではヤバいって認知もされたし、協会のケツを叩く意味でも今回の負けはよかったと思います。
これで危機感を抱くのが普通の感覚だけど…
まぁ期待しすぎないほどに見守っていきます(笑)
それでは今日はこのへんで
ご拝読ありがとうございました
了