こんにちは! Nishi です。
今日も、今旬の話題の高校サッカーからです^^
先日ベスト8が出揃い、本日4日に準決勝進出校が決まる高校サッカー選手権。
準決勝進出ともなると、どこが優勝してもおかしくないレベルになってきますね。
しかし上位進出も予想されたが、ベスト4、ベスト8に届かなかった高校もありますね。
その中には、プロクラブが注目する選手を擁する高校もありました。
浸透してきた戦術的思考
福島県代表の尚志高校もそのうちのひとつでした。
その尚志高校の中心選手に、CBチェイス・アンリ選手がいました。
アンリ選手は、高校生離れした185cmの体格を駆使し、攻守に渡ってセットプレイでは抜群の強さを披露し、対人ディフェンスも強い将来性豊かなCBです。
また足元の技術もレベルが高く、ディフェンスラインからのビルドアップで攻撃面でも貢献し、尚志高校を牽引していました。
2回戦で対戦した、関東一高校は、その尚志高校の攻守の中心であるアンリ選手をDFであるにも関わらず、徹底マークしてビルドアップも抑え込みました。
攻撃のキーマンであるDFのアンリ選手に厳しくマークをつけるのは、口で言うには簡単ですが、実際相手DFにマークをつける分、自陣の守備に人数が少なくなるので、言うほど簡単な事ではありません。
しかし、このリスクも考えながら、相手チームの攻撃のペースを崩し、見事に勝利を手繰り寄せたのは、お見事ですね^^
前回の決勝戦でも優勝した山梨学院は、同じように対戦相手の青森山田のビルドアップのキーマンである、DFの藤原選手を攻撃時もマークすることで抑え込みました。
これはビルドアップの起点、つまりは青森山田の攻撃の起点となっている藤原選手からの攻撃を封じようとしたのが狙いです。
これが功を奏して、青森山田は藤原選手を経由できず、仕方なく他の所から経由して攻撃を組み立てますが、上手くいかず攻撃は停滞してしまいました。
今回の尚志vs関東一の試合でも、同じような展開になりましたね。
彼を知り己を知る
ディフェンスラインからのビルドアップも当たり前になってきた昨今。
そのビルドアップのキーマンを抑えるというのは、最早高校生世代でも常識になってきているのは、戦術的なレベルアップを期待したい僕個人的には嬉しいですね。
『自分達のサッカー』を妄信し過ぎて、相手を見ないサッカーより、僕は相手チームはどう攻めてくるかとか守るかといった、相手も意識したサッカーの方が好きなので、こういうチームがもっと増えて欲しいと思っています。
そもそも歴史が好きで、特に戦術や戦略と言ったものが、国内外の中世&近代問わず戦術や戦略戦史が好きな性分です(^^;
そういった個人的な性格もあって、ようは個人能力の他に、こういう作戦みたいなものが大好物です^^
その戦史を語る上で有名な孫子の兵法では『彼を知り己を知れば百戦殆うからず』という一節があります。
戦う前に自分の事を知るのと同時に、相手の良い所や悪い所々など特徴を知ってから戦いに臨めというものです。
孫子の兵法は、まさしく戦争を前提とした書物ですが、戦うという意味ではサッカーと共通するものがあります。
その戦いをする前の準備段階の心構えとして、相手の特徴を把握するのは当たり前のことだと思う。
だからこういう戦術的思考は、若い世代のうちから学んで、そういう思考が当たり前になってくれるといいなって思います。
そうなれば将来的に日本代表に還元されるし、誰が代表監督になっても、基本的な思考ができる選手がより増えていくだろうっと考えています。
おわりに
技術的なことを伸ばすのはもちろんですが、よりその技術を輝かせるためには、相手の特徴を考える習慣も重要だと思います。
プロや社会人レベルの高度のものからではなく、どうしたらパスコースやドリブルを仕掛けるスペースを作れるかなど、考えながら技術を高めていって欲しい。
でも僕がサッカーを始めたころに比べると、少年サッカーでもそういう戦術的思考で取り組んでいるクラブも多くなっていますね^^
これが末端レベルまで広まれば、日本も晴れてサッカー大国に(?)なるかもしれませんね^^
それでは今日はこのへんで
ご拝読ありがとうございました
了