こんにちは! Nishi です。
12月年末という事もあって、会社でも年納めなどで慌ただしい月かと思います。
そして年末になると、一年の締めくくりとして、今年一年の振り返りも多かれ少なかれありますよね(^^;
今年は売り上げがよかった~とか、こういう事もあったねなど、様々あるかと思います。
各業界でも、今年一年流行った流行語大賞(流行ったかどうかは怪しいものもあるが…)や、今年の漢字などもありますね。
サッカーでも、今年一年間活躍した選手を表彰するあの季節がやってきました。
年間最優秀GKの発表
サッカーでは、バロンドールと呼ばれる年間最優秀賞にアルゼンチン代表のメッシ選手が選ばれました。
今年は、クラブでの活躍とコパ・アメリカ(南米選手権)優勝に貢献したという事で、史上最多の7度目の受賞となりました。
まぁ、この受賞にもいろいろと異論が飛び交ったりしていますがね…(^_^;)
一方で、このバロンドールの他にもGK版バロンドールとも呼ばれるヤシン賞(年間最優秀GK)も発表され、今年はイタリア代表のドンナルンマが選ばれました。
ヤシン賞は、2019年に新しく設定されたGKの個人賞です。
これまでこういった個人賞といえば、得点に絡みやすいFWやMFの受賞が多かったので、ゲームで所要な役目ながら中々賞レースに選出されないGKにフーチャーさせるために設けられました。
これまでFIFAではないけど、国際サッカー統計連盟という団体が主催の年間最優秀GKもありますが、FIFAでもGKの個人賞を設ける運びになりました。
この個人賞の冠名になったヤシンとは、1950〜60年代に旧ソ連代表として活躍したレフ・ヤシンからとったもので、その功績を称えてヤシン賞となりました。
ちなみに2006年まで、ワールドカップ開催中、大会でもっとも活躍したGKに授ける個人賞にもヤシン賞という冠名がついていました。
今は、ゴールデングローブ賞という名前に変わっています。
革新的だったヤシンのプレイスタイル
写真引用:「孤高の守護神・ゴールキーパー進化論 ジョナサン・ウィルソン著」より
ヤシンのプレイスタイルは、当時としては珍しくペナルティエリア外でのプレイも多く、スイーパーとして振る舞う事もある、現代GKと代わり映えしないプレイヤーとして活躍しました。
その為、ディフェンスにポジションやマークの修正など、細かいコーチングも当時から行っていました。
無論、GKとしての基本的な役割であるセーブ能力も兼ね揃えており、手足の長さを活かしたセーブ能力も魅力でした。
現代でも必須とも言われる、ペナルティエリア外でもディフェンスラインの後ろのケアもこなしていた事から、年間最優秀GKを選ぶ賞の冠名としてもっとも相応しい人物かもしれないですね。
その現代にも通ずるモダン的なGKであるヤシンの心構えとして、「ボールをしっかりキャッチして味方の攻撃に繋げること」を掲げていたようです。
ゴールを守るだけではなく、攻撃の起点として考えていた事に共感しますね^^
GKはよく守護神と例えられますが、同時に自分から攻撃をスタートさせ試合を作る創造神でもあることを自覚して欲しいです
そのボールを獲るためにもヤシンは、「技術や身体能力は二の次。とにかくボールを絶対に止めるという強い意志が大事」とも言っています。
シュートとか受けていて痛くないの?っとよく聞かれますが、そりゃあ当たり所悪かったりすると痛いです(苦笑)
でもGKがシュートを止めて失点を防がなければ、またボールを獲らないと味方がボールを持って得点することができません。
極端に言えば、GKの出来云々でチームの攻守において命運が変わるといっても過言ではありません。
ですから、痛いの承知でプレイしています。
見方によっては”変態”でなければいけません(笑)
でも、その痛さや恐怖に負けない、他の普通の人にはない強い気持ちは必要ですね。
それだけ試合の行方を左右させる“責任”あるポジションなのです。
GKには、味方が下を向く状況でも、ただ一人毅然とした態度や精神力は併せ持って欲しいですね。
おわりに
ヤシンのプレイスタイル的にも、現代サッカーとマッチしており、この賞の冠名としてこれほど相応しい名前はないのではないかと思います^^
これからはバロンドールとともに歴史に名を刻むことになると思います。
そのバロンドールも、GKやDFなどディフェンスポジションの受賞者はヤシン、ベッケンバウアー、マテウス、カンナバーロの4人しかいません。
ヤシン賞はGK版バロンドールとも呼ばれていますが、本家のバロンドールでもGKが受賞する日をそろそろ見たいですね^^
その一人に、日本人GKも選ばれる日が来ることを夢見ています。
それでは今日はこのへんで
ご拝読ありがとうございました
了