こんにちは! Nishi です。
各国でリーグ戦も開幕し、サッカーシーズンが本格的に到来しました。
世界的なコロナウイルス大流行で、サッカーのリーグ戦も開催できないとまで危惧されていましたが、各国ともに通常通りとまではいかないまでも開催できたのは嬉しいことですね。
そんなリーグ戦と同様、サッカーにはもうひとつのメインイベントである、代表戦も再開されます。
およそ半年ぶりくらいになる国際試合のメンバーが、先日発表されました。
コロナ禍の影響で中立国での開催ですが、10月9日にカメルーン代表、10月13日にコートジボワール代表と対戦します。
どちらも西アフリカを代表する強豪国です。
腕試しの相手としては、両国とも実力同等以上の国なんで絶好の相手ですね^^
そんな両国ですが、どういう国なのか?
両国の歴史も交えて少しお話します。
今日はカメルーン編です^^
カメルーンのサッカー史
1960年に現在のカメルーン国土のほぼ全域であるフランス領から独立し、その翌年にイギリス領であった西南部カメルーン(北部はナイジェリアと合併)との連邦制になり、誕生した人口1,300万人の国です。
カメルーンはこれまでワールドカップには、アフリカ地域では最多で7度出場しております。
アフリカ大陸最強を決めるアフリカネイションズカップは5回優勝しており、7回優勝のエジプトに続く2位の記録です。
2000年のシドニーオリンピックでは、金メダルを獲得しました。
欧州の強豪クラブやリーグに数多くの選手を輩出している、アフリカを代表する強豪国の一角です。
Jリーグでも活躍したエムボマや、バルセロナ&インテルなどでも活躍したエトーなど欧州5大リーグの強豪クラブに多くの選手を輩出した”サッカー選手輸出国”の有力国でもあります。
アフリカの選手の特徴的なイメージとして、常人離れした身体能力を武器にドリブルやスペースに走り込むスピードや豊富なスタミナを持つ選手が多く、主にFWや攻撃的なMFが多いですが、ヌコノやカメニなど他のアフリカ諸国と比べるとGKの輩出も多いのが特徴的です。
近年アフリカの国々が注目を浴びたのは、カメルーン代表の活躍が始まりともされています。
1982年のスペインワールドカップで初出場したカメルーンは、予選リーグでこの大会優勝するイタリアと1-1で引き分けるなど健闘するも3引き分けで予選リーグ敗退してしまいます。
次に出場した1990年イタリアワールドカップでは、前回優勝国のアルゼンチンを破る大金星を飾り、その快進撃は止まらずベスト8まで進みました。
余談ですが、この時のカメルーン代表の正GKだったヌコノの活躍に憧れてGKを志したのが、元イタリア代表のブッフォンでした。
この快進撃から、後にナイジェリア、セネガル、ガーナ、コートジボワールの西アフリカ勢が注目されるようになりました。
日本とカメルーンとの関係
過去に日本代表との対戦では、皆さん記憶に新しい2010年ワールドカップ南アフリカ大会で対戦しております。
この時は日本代表に対して悲観的な見方が多かったですね(^^;
理由として、日本代表のワールドカップ本番前の体たらくな試合結果もありましたが、当時カメルーン代表はエトーを筆頭に史上最強ともいわれていた陣容で臨んでいたことも背景にありました。
意気揚々と臨むワールドカップ本番…
のつもりでしたが、カメルーンサッカー協会が選手に対する出場ボーナスを出し渋り、選手と協会が揉める騒ぎになりました。
そのいざこざもあり、やる気を失いチームとしてまとまりがなく試合に臨み、予想外にも日本が奮闘したこともありカメルーンは日本に負けてしまいました。
その後も2戦3戦とも敗れ、この大会は3連敗で敗退します。
一番最近の出場となった2014年ドイツワールドカップでも同じように、本番前に選手と協会側が金銭トラブルを起こしてしまい、それが要因となってしまったかどうか一概に言えませんが、この大会でも十分な成果も得ることなく予選リーグで敗退してしまいます。
最早お家芸となっているかもしれませんね…(^^;
また、話は前後しますが、カメルーン代表とは深い絆とも呼べる繋がりがあります。
2002年の日韓ワールドカップの時に、本番に臨むキャンプ地としてカメルーン代表は大分県の中津江村にしていました。
中津江村としては、小さな村に国際的にも注目が浴びるワールドカップを期に、村のアピールも兼ねて誘致活動に成功して、大歓迎の気持ちで待っていましたが、待てど待てどカメルーン代表はなかなか到着しませんでした。
カメルーン代表の選手たちは、出場ボーナスの金額についてカメルーンサッカー協会とギリギリまで揉めて出発が遅れてしまい、またその道中飛行機の運行トラブルも重なり到着が大幅に遅れてしまいました。
そのカメルーン代表の到着を本当に来るかどうか不安になっている中津江村の様子など、全国に報道され一躍中津江村は有名になりました。
その後無事カメルーン代表も現地に到着し、中津江村の村民上げてのおもてなしに感激し、ワールドカップ終了後も親交をもつことになりました。
その為、前述の南アフリカ大会の対戦時では、中津江村ではカメルーンを応援していたという逸話もあります。
スポーツの国際大会で、こういった国際交流が生まれることはとてもいいことだと思います^^
おわりに
意外と繋がりが多いカメルーンですが、互いにサッカーに対する野心がある国としていいライバル関係だと思います。
本当のライバルというのは、こういうお互い敬意を持ちながら力関係が同じ立ち位置にいるもの同士の事を指すと思います。
日本と同じ第2、3グループは世界にたくさんあるので、中南米の国や欧州の中堅国との対戦を多く組んでいけるといいですね。
次回はコートジボワールを紹介します。
それでは今日はこのへんで
ご拝読ありがとうございました。
了