こんにちは! Nishi です。
世界中のサッカーリーグが中断している中、世界に先駆け先日ドイツのブンデスリーガが再開されました。
試合を運営するにあたって、厳重な管理の元で行われました。
ゴールを決めた時のパフォーマンスも、選手同士接触しないように注意を払われていました^^
久しぶりとなったサッカーのリーグ戦でしたが、奇しくもドイツ国内でも大人気のカードでもあるルールダービーが行われました。
ルールダービーとは、ルール地方を本拠地とするシャルケとドルトムントとの隣町のライバルクラブのダービー戦です。
これまでのリーグ戦での対戦結果も、27勝27敗21分の全くの五分です(^^;
今回は、ドルトムントが4-0でシャルケを下し一歩抜け出しました。
来季はシャルケの巻き返しがあるか注目ですね^^
さて、今回勝利したドルトムントですが、日本では香川選手が長年所属していたクラブでもあり、すっかりお馴染みのクラブになりました。
最近は有望な若手選手の補強と育成に定評があり、ドイツ国内だけではなく欧州の舞台でも活躍しています。
実はドルトムントは、十数年前に大きな失敗をして破産しかけたことがあり、その苦い経験から今の若手主体のクラブに生まれ変わりました。
その歴史を少し紹介します。
ドルトムント第一期黄金時代
ドルトムントは、1960年代にドイツ・ブンデスリーガ誕生当初は時折リーグ戦やカップ戦で優勝するなど、なかなかの成績を残していましたが、1970年代になると一気に失速し、順位も中位くらいを彷徨うような成績のクラブでした。
転機が訪れたのは、1990年代に新しい会長になってから少しずつ変わっていきます。
まずは、国外でプレイしていたけど、なかなか試合に出られないドイツ代表選手をドルトムントに呼び、戦力を充実させます。
この戦略が当たり、ドイツ国内で優勝争いを演じるようになりました。
そして1996-97シーズンに起きた、ボスマン判決と呼ばれるEU圏内国籍選手における選手の移籍自由化に伴い、外国人枠に関係なくEU圏内の外国人選手も獲得できるようになると、欧州カップ戦でも勝てるクラブになり、チャンピオンズリーグも制しました。
こうしてドイツを代表する強豪クラブになったドルトムントは、更に強化を図る為、資金集めの為クラブを株式上場しました。
これによりドイツ国内だけではなく、欧州のビッククラブとの大物選手獲得競争に参戦するようになります。
しかし、高額な選手を獲得するものの、思ったように安定した戦いが出来ず成績も鳴かず飛ばずのシーズンが続きます。
クラブ破産の危機から復活へ
2001-02シーズンにリーグ優勝はするものの、その後は不安定なシーズンを過ごしました。
そして2005年になると、高額選手獲得に投じた巨額な金額と株式上場が裏目に出て巨額な負債を背負い、債務超過に至ります。
150億円以上の負債を抱え、破綻寸前になりました。
この為、クラブの運営方針を転換します。
まずは債務返済のため、主力選手を売却し債務返済に充てます。
そして自クラブのユースチームで育てた選手を中心に、外国人選手も安価で獲得できる若い選手を獲得するように方針転換しました。
香川選手も、この方針転換期に目をつけられた選手の一人でした^^
監督人事でも低コストの人材を探します。
有名監督だと年俸が高いので、当時若手の有望監督だったクロップ監督に白羽の矢が当たります。
クロップ監督自身も、勝利が義務づけられる名門クラブよりかは、自分の考えでチームを自由に指揮できるのでお互いwin-winの関係でした。
また、本拠地のファンサービスも充実させ、できるだけスタジアムで観戦するように宣伝活動を強化しました。
この方針が当たり、2010-11シーズンには、香川やレヴァントフスキなど若手選手中心が躍動しリーグ優勝を果たします。
併せて観客動員もドイツ国内でもトップで、クラブの成績が上向きになったこともあり、債務も数十億円まで減らすことができました。
現在は債務に対して収入も上回り、安定したクラブ経営が出来ています。
おわりに
ここ最近のドルトムントからは想像できないと思いますが、当時のドルトムント経営危機のニュースを大きな衝撃を受けた記憶があります。
調子に乗り過ぎて、クラブの体力に合わない投資競争に参戦する怖さを傍観者ながら感じました(^^;
身の丈にあった○○と良く言いますが、まさしくそうだと思います。
何か目標がある時も、行き当たりばったりのギャンブルではなく、きちんと計画をもって行動することが大切です。
しかし、ドルトムントが経営に失敗して方針転換したおかげで、香川選手が発掘されたのは運命のいたずらなのかもしれませんね(^^;
しくじり先生ドルトムントの歴史からいろいろと学ぶことは何だか奥が深く感じます^^
それでは今日はこのへんで
ご拝読ありがとうございました。
了
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