こんにちは! Nishi です。
先日は、元スペイン代表のカシージャスの引退をブログで取り上げました。
世界的なGKとして名をはせた選手でしたので、セカンドキャリアもサッカーの現場に戻ってきて欲しいと、いちファンとしては願っています^^
引退を惜しむ声もありましたが、僕と同じく指導者として現場に戻ってきて欲しいと思う人が多かったです。
ところでGK出身者で監督をする人って少ないよね…っという声がありました。
たしかにそうですね。
イタリアのゾフ監督とブラジルのレオン監督くらいしか名前が思い浮かびませんね(^^;
日本人監督では、オフト監督就任前の日本代表や、Jリーグ開幕頃の浦和レッズを率いた横山監督くらいですかね(^^;
僕の知識量が狭いだけかもしれませんが、世界的にみても少ないです。
これには理由があるのか少し考えてみました。
GKは専門職
サッカーは大まかに言えば、ポジションはFW、MF、DF、GKの四つのポジションに分かれます。
GKはその中でも試合に出場できるのは一人だけです。
その為、割合的にもGK出身の監督が少ないのではないかと思います。
他にも理由としては、GKは専門職という特性もあると思います。
GKの技術や動き方は、どうしても他のフィールドポジションと違う部分があります。
例えば、手を使えるので手を使った技術も覚えなければいけないし、シュートを止めるという技術も反復練習で身につけなければいけません。
ですから、監督という全てをまとめる存在より、GK技術に特化したコーチになる方が多いと思います。
もちろん現代サッカーでは、GKも攻撃の組み立てに参加して、フィールド選手と同じくパス交換やスペースを埋めることも覚えなきゃダメなので、足技も取得しなければいけません。
しかしそれ以上に、GKとしての基本技術をしっかり身についてから覚えないといけません。
なんせ、失点という味方のピンチを最後に防ぐという大きな役目があります。
その一番重要な防ぐ技術をしっかり身についていないと、攻撃参加も意味がありません。
その為、GK出身者は指導者としてはチームを総合的に指導する監督よりGKコーチとしての専門性が重視されているのではないのかなっと推察しています^^
これからは流れが変わるかも
専門職の強いGKはやはり指導する立場でも専門性が強いので、監督よりコーチに専念する方が多いと思います。
最初にも述べましたが、ひとチーム一人しか出場できないポジションなので、絶対数が少ないのも大きな要因だと思います。
だから、GK出身者が監督としての資質がないわけではないと思います。
これまで述べた通り、絶対数とポジションの特殊性が原因だと思います。
しかしここ最近のサッカーの流れは、GKの環境が劇的に変わってきました。
30年くらい前までは、GKは完全に他のポジションとは別という認識もあり、パスを繋げるとか戦術意識は少なかったと思います。
GKは、ただ前に思いっきりボールを蹴ろっというのが普通だったと思います(^^;
現代では、GKの戦術意識や攻撃の組み立てへの参加は中学生・高校生年代からも普通に教わったりします。
ですから、戦術などの理解度も一般フィールド選手並みにあると言えるでしょう。
将来的にはそのへんのハンデはなくなるので、GK出身の監督も今より普通に多く出てくると予想しています。
しかし、チームを作り上げる効率面からみると、GK出身者は特化したコーチを目指してGKの基本スキルや時代の流れに添った指導をした方がいいかなっと個人的には思います。
おわりに
先日ブログで、カシージャスには監督として戻ってきて欲しいと記事にしたばかりですので、完全な否定記事になってしまいましたね(^^;
でもGK出身者の監督は、いてもいいのは事実です。
逆に、GK出身者だからこそ新しい視点の戦術を編み出す可能性もあります。
現代型のハイプレスやゾーンディフェンスを編み出したのはプロ経験のない監督が作り上げました。
サッカーにはそういう垣根のない自由な発想があります。
常識を覆すのがおもしろいですしね^^
自由な環境があるからこそ発展していったスポーツなので、先入観に捉われた発想は捨てて柔軟な発想でサッカーを見ていきたいと思います。
それでは今日はこのへんで
ご拝読ありがとうございました。
了