こんにちは! Nishi です。
今週水曜日はJ1の試合はありませんでしたが、J2・J3の試合が行われました。
中2日、中3日と試合間隔が短いと、試合をこなす選手達の疲労も何だか伝わってきますね…(^^;
それでも懸命に試合をこなす選手達にあっぱれです!
ということで、定期的に開催してるGKのこのプレイにピックアップ!を今日も紹介させていただきます^^
栃木SC・塩田選手の”勇気”
雨の中での試合になった、栃木vs大宮の試合。
動画を見ても、ピッチコンディションが悪い中でのプレイを余儀なくされ、両者四苦八苦していましたね(^^;
試合は混戦の中、栃木が先制してそのままその1点を守り切りました。
栃木のチーム全体の守りが、好調大宮の攻めに耐え抜きましたね^^
その最後の締めになったGK塩田選手の、ハイボールをキャッチする為に飛び出したプレイは、ピッチコンディションが悪い状況では中々勇気あるプレイでした。
厳しめに言うと、あれくらい当然のプレイですが、雨が降っていてピッチコンディションも悪い状況、それに加えて試合終盤で疲労がある中で、混戦のハイボールのキャッチは一瞬戸惑う場面です。
足を滑らせたり、ボールが濡れていてキャッチしづらいリスクもあります。
また、敵味方入り乱れている混戦ですので、選手同士でぶつかってバランスを崩してファンブルする可能性もあります。
そのネガティブな思考を抑えてキャッチすることに果敢チャレンジして、しっかり処理した塩田選手に素直にナイスプレイと言いたいですね^^
前回、ブログでも取り上げた広島の大迫選手は、クロスボールを飛び出してキャッチにいこうとしましたが、一瞬判断が遅れてボールに触れることができずに失点してしまいました。
二つの例を並べると、ゴールを手放して前で処理する時は、しっかり”完結”しなければ命取りになるという、良い比較例になるかと思います^^
岡山・山本選手の決めた決勝点になった一対一の場面
GKのファインプレイではないですが、一対一の場面でのシュートということで、フィールド選手は是非参考にして欲しいと思いました。
動画のような状況では、GKは前に出てシュートコースを狭めてシュートをブロックしにいきます。
GKも、下に手を下ろしてシュートが飛んでいきやすいコースを塞ぐようにブロックします。
愛媛のGK岡本選手も、基本通りしっかりコースを塞いでいます。
そしてそれを見ていた岡山の山本選手は、ふわっと浮かせるようにシュートを決めました。
この浮かせたシュート(ループシュート)を選択して決めたのはお見事ですね^^
少し話はズレますが、GKが一対一の場面で手を下に下げてブロックしに行くのには理由があります。
それは、斜め下方向のシュートには一番反応が遅れるためです。
直立の姿勢から斜め下のシュートに反応して手が届くのに、平均0.96秒(斜め上が0.92秒、真横が0.88秒)と斜め下が一番遅いです。
その為、手を下に下げてブロックしにいくことで反応が遅くなるコースをカバーしています。
というと、GKが一番反応が遅くなるコースは、下げた手の反対である斜め上が一番遅くなります。
もっと言えば、顔の真横も反応が遅くなります。
強さはさほど気にしなくても大丈夫ですが、ここをつかれるとGKとしてはたしかに止めづらいです(^^;
そしてGK心理で、一対一の場面ではループは捨てる気持ちでブロックしにいきます。
ループシュートは、技ありキレイなゴールでよく入るイメージはありますが、確率的に枠内にくる確率は3%という検証もあります。
<参考:体育学研究 サッカーにおけるゴールキーパーのシュートストップ失敗確率を
予測する回帰式の検証 >
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpehss/63/1/63_17088/_pdf/-char/ja
ですからGKとしては、ループは打たれてもまず入らないという気持ちで一対一に臨みます。
そして相手にプレッシャーをかけて、シュートを外すように仕掛けます。
勘のいい方はもうわかったと思いますが、その逆を利用して顔横からななめ上を狙うのはとても効果があります^^
ループシュートの練習というよりも、得点力アップの為にもGKが嫌がるコースを狙ってみてGKのタイミングを外す意識も、シュート練習の時には常に意識してもらいたいですね。
おまけとして、福岡vs磐田の試合でもありましたので動画を貼っておきます^^
おわりに
以上で、今回J2第5節から選んだ是非見て欲しいGKのこのプレイを紹介しました^^
僕個人の勝手な見解で、これからも紹介していこうと思います!
J1でもそうですが、過密日程の影響かロースコアの試合も多くなりましたね(^^;
選手の疲労度が少し心配です。
各クラブ、今年限定ルールの交代枠5人をフルに使って難局を乗り越えようと努力していますね(^^;
しかし、観客を少しずつ入れても大きな問題は今のところ起きていないし、わずかながらリーグ運営の復調の兆しが見えていると思います。
プレイする環境も、選手に負担がかからないような運営を期待していきたいところですね。
それでは今日はこのへんで
ご拝読ありがとうございました。
了
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