こんにちは! Nishi です。
スポーツニュースの記事を読んでいると、今進行中のスポーツの結果だったり、スポーツ関連の問題などを取り上げる記事が多く見られます。
この他にも、過去の結果の分析も取り上げられることが多いですね^^
世の中自粛ムードの中、サッカーに限らず他のスポーツ大会も中止になっているので、ここ最近は過去の出来事を取り上げる記事がより多く感じました。
サッカーの場合は、6・7月になるとこの時期に行われたワールドカップでの出来事に触れる記事が見られます。
当ブログでも、過去のワールドカップの個人的感想を後出しながらも何度か取り上げましたが、今日は2年前のロシアワールドカップのあの試合を取り上げたいと思います^^
日本vsポーランド戦の時間稼ぎのパス回し
皆さんも記憶に新しい2年前のワールドカップの日本代表の戦いぶりですが、ベルギー戦とこのポーランド戦を鮮明に覚えているかと思います^^
そうです、時間稼ぎのパス回しが物議を醸した試合です(^^;
0-1で負けている状況で、他会場の試合の結果に委ねる戦い方は、卑怯だとかスポーツマンシップに反するとか批判がありました。
ここぞとばかりにメディアが叩いていたのを記憶しています・・・(-_-;)
しかし、僕はこの批判は間違っていると思っています。
というより、今はパス回しは妥当派が多数を占め、この批判はおかしいと思う人の方が多いかな(^^;
もう理解している人には面白みもない話ですが、説明しますね(^^;
ワールドカップ前の下馬評を覆し、初戦のコロンビアに勝ち、セネガルとも引き分けた日本代表は二節を終えて、
日本・・・・勝ち点4
セネガル・・勝ち点4
コロンビア・勝ち点3
ポーランド・勝ち点0
グループリーグ首位に立っていました。(日本とセネガルとの差はイエローカードの枚数が日本が少ない為)
最終節のポーランド戦は引き分け以上で勝ち抜けできたし、負けてもコロンビアvsセネガル戦の結果次第で勝ち抜け出来る優位の立場にいました。
その為、決勝トーナメントを見据えて選手の入れ替えなど思い切ったことも可能でした。
決して勝たなければいけない状況ではないので、引き分け狙いでも十分なので考え方としては当然です。
ところが、その控え組が思いのほか機能しませんでした。
そしてポーランドの圧力に押され、ついには失点しています。
押され気味の展開は引き続き、点が取れる気配すらありません。
ところが、他会場で決勝トーナメント進出を争っているセネガルがコロンビアに負けているという情報が入ります。
そこで残り時間10分くらい残した時間帯で、負けている状況でのパス回しを実行しました。
僕は最悪、負け逃げは想定していたけど、残り10分以上残した時間帯でやるとは思っていませんでした(^^;
せいぜい残り5分+かなっと思ってました。
だから逆にこの決断はスゴイと素直に思い、前のめりになって熱狂しました。
というか、サッカーの試合ではよくあることです。
それもグループリーグでのレギュレーションの大会やホーム&アウェイの戦いでは、その試合だけではなくトータルの結果や他会場の結果も含めて戦います。
これが”当たり前”のことなんです。
日本はポーランドと戦っているけど、”グループリーグ突破”という大局をみればセネガルとコロンビアと戦ってる状況なのです。
目の前の相手には負けているけど、争っている相手(この場合セネガル)には勝っている状況なのです。
だから現状維持の、相手に取られないようにパス回しをする選択しただけです。
目の前の敵のことも考えるのは当然ですが、他会場の敵の動向も考えた戦いをするのも必然なんです。
グループリーグの最終戦は、こういう駆け引きが巧みでないと勝ち進むことはできません。
キレイなサッカーだとか紳士的にとか以前に、ワールドカップという勝者か敗者を決める大会なら勝ち進むことを優先して考えます。
それもわからない日本のスポーツ新聞やオールドメディアは相変わらず多いなっと当時は嘆息していました(-_-;)
戦略的な戦いが出来たあの試合
ポーランド戦だけを見ると負けて悔しいですが、それ以上のものを僕は得たように思います。
ニュース記事にも書いてる通り、レベルを一段階引き上げたのは同意します。
乱暴な表現をすると、これまで目の前の行き当たりばったり戦い方しか出来なかったが、泥臭い勝ち上がり方を選択して出来るということが収穫だったと思います。
あの戦い方は情けないと言うが、あの当時の戦力で、あの試合展開の状況ではあの戦い方が一番勝ち残れる可能性の高い最後の手段だったと思います。
弱さを認めるべきだが、弱者の兵法では勝てる方法があればそれにしがみつくのがベターでもあります。
何度かここで取り上げたけど、EURO2004でギリシャのベタ引きの戦い方は周りから批判されていたけど、ギリシャはギリシャなりに自分たちの戦い方をして頂点に立った。
ギリシャは別に審判を買収したり、肘を振り回したりラフプレイばかりしていた訳ではなく、サッカーのルールに則ってサッカーをしています。
日本のあのやり方がスポーツマンシップに反するというのであれば、徹底したカウンターサッカーも、カウンターを食らう方の言い分だとスポーツマンシップに反しています。
だって相手が攻めてくるのを待って、相手のスキ=弱点を叩くのだから彼らが言うにはスポーツマンシップに反していることになります。
スポーツマンシップ云々ぬかすなら、セネガルが反則ポイント(イエローカードの枚数)で日本より多く貰っているんだから、日本の方がスポーツマンシップに反していないチームになるっということになります。
むしろサッカーのルール違反(イエローカード)をたくさんしたセネガルが敗退した。
日本の方がフェアだと認められたことになります。
日本代表の勝ち上がりは、ルールに反しているわけではないし正当なものです。
攻めない姿勢はどうのこうの言う人もいますが、攻めない姿勢とは具体的にどのことをいうのでしょうか?
普通の試合でも終了間際にコーナーフラッグ近くでボールキープしたりしてますが、あれも見方変えれば攻めない姿勢だと思いますが、批判しているとこを見たことも聞いたこともありません。
前を向いて相手にとられないように、パスを繋いでいるのも攻めない姿勢なのでしょうか?
個人的な愚痴はさておき、いまだにアンチの人は”戦略的な戦い方”というのを理解していないだけだと思う。
サッカーのルールには、打ち合いをしなさいとかバスケみたく何秒以内にシュートを打てというものはありません。
サッカーはルールがシンプルな上、ガンガン攻める戦い方もあれば受け身の戦い方もあり、それら両方を尊重してきたから、いろんなタイプのサッカーが世界中に生まれ今日まで進化と発展してきたと思っています。
アンチスポーツマンシップというのは、審判の買収やルール無視の相手を傷つける目的でのラフプレイなど、サッカーとは程遠い行為のことを言います。
ラフプレイや審判の買収など、サッカーとは関係ないことで貶める行為には強く非難はしますが、自分の価値観にそぐわないから批判するやり方はサッカーの面白みをなくす行為だと僕は思います。
おわりに
無論、華麗なサッカーなどで敵を倒していくのは爽快ですが、まずは勝ちを目指すサッカーをして欲しいです(^^;
他会場の試合がわからないようにすればいいのでは?と言う声もあるけど、それは無理だと思う。
関係者を遮断しても観客が結果をみることができる
観客の見る知ることまで制限を加えることはできないし、逆にハラハラする機会を失いかねない。
むしろ今現状のようにいろんな駆け引きが生まれるので、他会場の結果がわかる方が望ましいというのが僕の意見です。
日本では当時、世界的にもバッシングしかないような記事の書き方や報道の仕方が多かったですが、サッカー専門誌やメディアのほとんどは高く評価してました。
僕と同じく、ついに日本も普通の戦い方が出来るようになったんだぁっと(^^;
僕は小学生年代からもサッカーの技術や戦術の他にも、リーグ戦での戦い方を教えていってもいいと思っています。
どうやったら勝てるかも大事ですが、どうしたら勝ち進めるかも考えることは大事だと思います。
その教本として、あのポーランド戦はこれから日本を背負う若い子供達に良い手本になると思います。
あれはしてはいけないプレイだと言う人もいましたが決して僕はそう思わない。
むしろあの戦い方は、勝負の世界では当然のことと伝え認知しないと日本がサッカー強国になることはないと思います。
長くなりましたが今日はこのへんで
ご拝読ありがとうございました。
了
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