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北の大地の南側から

サッカーとフットサルを中心にスポーツの話題を、時には楽しく、時には厳しく記していくブログです。

【サッカー・フットサル】2-0は危険なスコアか?試合の運び方について考える。

こんにちは! Nishi です。

 

先日、オリンピック年代(U-22)の国際親善試合がありました。

 

いつものように、特に外出の予定がなければテレビで中継を観ます^^

 

まだ20歳そこそこの年代でも、一昔前に比べると海外組が増えたなぁって思ったのが率直な感想。

 

そして、リーグレベルはプレミアリーグやリーガ・エスパニョーラに比べるとランクは落ちるけど、それでも試合にコンスタントに出ている選手が多いのも特徴。

 

そういうところを見るとレベルアップはしているのかなっと思う。

 

ホント10年前とかは、一人とか二人くらいしかいなかったからね^^;

 

そんなメンツを揃えたU-22日本代表はコロンビアと対戦。

 

結果は・・・

web.smartnews.com

 

0-2の完敗!

 

日本が仕掛けても、肝心なところでパスが繋がらなかったりと攻撃も守備も連携面で課題が残る試合内容。

 

そしてなによりコロンビアのゲームメイクが上手かったと思う。

 

っていうか、サッカーとしては定石な試合運びをした感じでした。

 

今回、注目したいのが2-0での試合運びです。

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サッカーに精通している人も、にわかの人も聞いたことがあると思いますが、

 

「2-0が一番危険なスコアだ」

 

っという格言(?)である。

 

結論からいうとこれは「ノー」っと言いたい。

 

テレビや新聞などの媒体ではよく聞かれる言葉だが、ネットやきちんとしたサッカー雑誌や記事では確率論的にも検証されています。

 

それらによると後半15分の経過時点で、スコアが2-0の場合、勝つ確率は、

 

90%!

 

同点に追いつかれる、または負ける確率は共に2~3%という結果が出ています。

 

2-0のスコアだとほぼ勝てる確率なんです^^;

 

危険というよりかはむしろ安全なんです。

 

ではなぜ危険なスコアといわれるのか?

 

それは人間が持つ心理のひとつである認知バイアスのせいだといわれています。

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よい記憶や日常の記憶より、悪い出来事だったり衝撃的な出来事の方が記憶として鮮明に記憶される傾向があるという心理学の見解です。

 

サッカーのダイジェストシーンや過去の名場面集などで、奇跡の逆転ゴール!の場面や衝撃的シーンなど、メディアや動画サイトでよく使われ、その記憶が錯覚を起こしていると思います。

 

ですから、”データ上2-0は安全なスコアだ”とサッカーに携わる人達は正しいエビデンスをもって指導や解説は必要だと僕は思う。

 

「流れ弾は臆病者に当たる」という言葉もあります。

 

悪い方ばかり意識させ過ぎると、委縮しすぎて身体を硬直させて本来の力を発揮できなくなります。

 

そして本当に悪い出来事に遭遇してしまいます。

 

”2-0は危険”論者は、負けている方がヤバいという意識が強くなり、闘争心で逆転しようとするから勝っている方が危険だという意見が多い。

 

正直、21世紀の今スポーツ科学などが発展し、運動量や筋力についていろいろ進化しているのに、なぜこの部分だけ非科学的な論調を強調するんだ?と疑問に思う。

 

降水確率10%の時、傘を持って出かけようと思いますか?

 

僕は性格が大雑把な方なので持っていきません。

 

サッカーは、90分という時間が制限されているなかで行う競技です。

 

スコアと同時に、時間を意識した戦い方をしなければ強くなれないと僕は考えています。

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その模範解答を示してくれたのが、この試合でコロンビアが見せた戦い方だと思う。

 

1点先制したらボールを獲りに行くラインを若干下げてきたり、追加点が入るとさらに無理しないように守備も攻撃も徹底させていました。

 

そうやってチームで同じ意識を持って、時間を消費させて試合を終わらせました。

 

日本が世界を相手に戦う上では、こういった戦い方を育成年代からしっかり教え込んでいくべきだと思う。 

 

日本が今世界の強豪国に劣っている部分というのは、こういうサッカーの戦術的な思考の部分が未熟だと感じているので、しっかりと育成してもらいたいです。

 

メディアの煽りにも苦言を呈したい。

 

煽った方が視聴率を獲れるだろうが、検証されているファクトの確率を隠して伝えるのはフェアではない。

 

盛り上げることは大事だが、誤った認識を与えるような盛り上げ方は間違いだと思う。

 

スポーツメディアのリテラシーも考え直して欲しいと思う。

 

今日はこのへんで。

 

ご拝読ありがとうございました。

 

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