こんにちは! Nishi です。
今日は昨日の続きになります。
前回は、首都のクラブは人口も多いので、それだけサッカーをする人も多いはずなのに、あまり優勝に縁がないというお話をしました。
サッカーの主要リーグの内、イングランド、イタリア、ドイツではその傾向が多くみられました。
しかしスぺインのレアル・マドリーは、その”法則”に当て嵌まらないではないか!っと反論が来そうなので初めに言っておきます。
全体主義(共産主義)国家体制を取っていた国は首都のクラブが強い傾向があります。
スペインは今や議会君主制の自由資本主義圏内ですが、1939年から1975年の間はフランコ将軍の軍政下にありました。
その為、フランコ将軍に逆らう人々は迫害を受け、逆に寵愛を受ける人々もいました。
サッカーの世界でもそれは起こり、カタルーニャ地方の中心都市にあったクラブのバルセロナや、バスク地方の雄アスレティック・ビルバオなどは政治経済面などで抑圧を受けました。
逆に、首都に本拠地があったレアル・マドリーには支援を送ったりしていました。
当時のレアル・マドリーの会長であったサンチャゴ・ベルナベウの奮闘もありましたが、やはり政府のバックアップも大きかったと思います。
この頃の因縁もあり、今のレアル・マドリーvsバルセロナのクラシコは盛り上がりを見せています。
他にも元全体主義・共産主義の国の首都クラブの代表格は、
●ポルトガルのベンフィカ・リスボン
●ルーマニアのスカウテア・ブカレスト
●ユーゴスラビアのレッドスター・ベオグラード
●東ドイツのディナモ・ベルリン
が上げられます。
スカウテア・ブカレストは近代史に詳しい人はご存知、ルーマニアの独裁者ニコラエ・チャウシェスクの息子が運営していたクラブチームです。
チャウシェスクって誰よ?っていう方は下記を参照して下さい。
なかなかエグイです^^;
どうして共産主義や独裁国家の国は首都のクラブを贔屓するのか?
それは共産主義や独裁国家の国は、国家の持つ資源や経済力などを自分とその側近たちに集めます。
自分とその側近たちは、どこで政治を行うかというとそれは首都になります。
その首都で、民衆が不満を貯めてデモや暴動とか起こされると革命の原因にもなり、自らの立場が怪しくなります。
そこで独裁者または独裁政府は、首都民の不満を抑えるために建物や道路を綺麗に整備したり、経済など活発にしたりして不満を抑えようとします。
その影響はサッカーの世界でも起こり、首都のクラブは独裁政府の”お墨付き”を受けやすくなり、首都のクラブが強化されていきます。
首都のクラブが国内だけではなく、国外でも活躍するとなると不満の捌け口にもなり、現政権の支持にも繋がる事になるので、独裁政府にとったら都合のいい宣伝にもなります。
欧州のクラブチームで首都の名前で強豪クラブチームは昔そういった歴史があるチームが多いです^^;
特に中堅国のクラブは、そういったチームが多いのでテレビや動画で見かけたらちょっと調べると同じような歴史を歩んでいるかもしれませんね^^;
日本ではあまり近代史を勉強することは少ないと思います。
もし近代史が苦手だっていう人は、サッカーを通じて学ぶことが出来ます^^
歴史が苦手な人は、難しい本を読むよりかは意外とすんなり頭に入るかもしれませんので、一度欧州サッカーなど海外のサッカーに触れてみると面白い発見があると思います。
僕の世界の近代史スキルの半分はサッカーからです^^
受験生の方で世界史、特に近代史が苦手な方はサッカーを観ることを僕はお勧めしますw
ということで今日はこのへんで。
ご拝読ありがとうございました。
了
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