こんにちは! Nishi です。
日を追うごとに盛り上がりをみせる、ラグビーワールドカップの予選リーグもあと残り一戦。
日本代表は初めての決勝トーナメント進出なるか。
その相手は奇しくも、その決勝トーナメントの椅子を争うスコットランドと対戦。
前回の大会ではそのスコットランドに完敗し、それが響き決勝トーナメント進出を逃しました。
まさしく因縁の相手。
リーグ戦最終戦で、こんな好カードはなかなかありませんね^^
今から楽しみですが、台風も心配です。
史上最大との予報もされているので、試合も大切ですが安全面を考慮した運営をしてもらいたいものです。
さて、その因縁の相手スコットランドなんですが、”スコットランド”と聞いて意外とピンっと来ない人が多いと思います。
実際うちの母が、「どこにあるの?」っと聞いてきます・・・^^;
ラグビーやサッカーはもちろん、海外旅行や国際情勢に詳しい人なら常識かもしれませんが、わからない人にはわからないものなんですね^^;
スコットランドはいわゆる”イギリス”を構成しているひとつの国です。
イギリスの中心である、ブリテン島の北部地域の国です。
出典:外務省HPより
日本と同じ感覚でイギリスを見ていた方も多いと思います。
イギリスの中心部分を担っているイングランドは、アングロ・サクソン系、スコットランドはケルト系の民族ですので、文化なども違いますし元々は別々の国でした。
産業革命前にイングランドがブリテン島及びアイルランドを制し、今のユナイテッド・キングダム(通称UK)の原型が出来ましたが、文化や風習などはこれまで通り行われたりしておりました。
例えばスカートを履いた衛兵さんだったり、日本でもなじみ深くなったハロウィンの風習などがあります。
ハロウィンに関しては、隣のアイルランドも同じくケルト系なのでアイルランドにもありますね^^
そういう土地柄を持っているスコットランド。
このスコットランドは、パワーでゴリ押ししてくるスタイルではなくパス回しやテクニックに優れたラグビーをするそうです。
これを聞いた時、「サッカーと同じなんだぁ」っと思いました。
どいうことかと言うと、少し昔話をしなければいけません^^
サッカーの初めての国際試合はスコットランド対イングランドで行われました。
まぁ同じ英連邦だしお隣同士ですからね^^;
この時のチームの特徴が、前にボールを大きく蹴ってそのボールを追いかけるスタイルのイングランドに対して、スコットランドはパスを丁寧につないで前に進むスタイルでした。
このような戦術をとった理由は、スコットランドに多いケルト系の人はアングロ・サクソン系に比べ身体が小さかったので、競り合いになると不利だった為にパスをつなぐスタイルをとりました。
これが功を奏し、互角の試合をしました。(結果は0-0の引き分け)
スコットランドは、このショートパスを主体にした伝統を作っていくことになります。
やっぱり兄弟分のラグビーでも、同じ”進化”をしたんですね。
自分たちの特徴に合わせた戦略なり戦術を築いていくことは、別にスポーツの分野だけに留まらないことかもしれないですね。
ちなみに、このスコットランド人労働者もまた産業革命期に世界中に出稼ぎに行きました。
その行き先は、南米のアルゼンチン、アジアのインド・ビルマ方面に出稼ぎに行きました。
アルゼンチンが今でもパスサッカーが主流になった理由のひとつです^^
インド・ビルマ方面に出稼ぎにいったスコットランド人は、現地のビルマ人にサッカーを教え、そのビルマの学生がその後日本に留学した時に、このパスサッカーを伝えたとされます。
そのスコットランド流のパスサッカーは、今の日本にもいえる特徴です。
日本のサッカー界がパスサッカーを好むのも、もしかしたらこのような歴史的背景があるのかもしれませんね。
今回奇しくも、サッカーで遠い縁のあるスコットランドとラグビーで対戦するのは少し複雑な心境はあります^^;
ラグビーでもパスとテクニックを重視するスコットランド、格上の相手ですがリーグ戦の順位は日本が優位に立っています。
気負いすることなく、存分に戦ってもらいたいです^^
ご拝読ありがとうございました。
了
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