こんにちは! Nishi です。
お盆過ぎたらやっぱり涼しくなってきました。
そして先日、こちらでも記事にした社会人チームのGKコーチとして試合を見に行きました。
今日はサッカーのGKのお話しです。
ですが、サッカー以外のことでも物事の考え方として参考にしてもらえればいいなぁっと思います。
結果は8-2とここぞとばかりの大勝でした。
まぁ対戦チームが、人数ギリギリということもありましたし素直に喜ぶには・・・(^_^;)
とりあえず、チームとしては勝てたのは大きかったようです。
しかし、GK視点としてはあまり喜んではいられない失点シーンでした。
その中で、はじめの失点シーンを解説します。
目次
失点の流れ
試合は相手チームが、前線トップの選手ひとりにボールを集める作戦で来ましたが、その前にボールが奪われ、全くこの前線の選手にボールが集まりません。
しびれを切らしたその選手が中盤まで戻ってきました。
最終ラインでの脅威が減り、チーム全体が押し込める形になり、テンポよく得点を重ねていきました。
前半30分過ぎ、2-0の展開でした。
ここからが問題の失点シーンです。
疲れもあり、味方の戻りも少し遅れていました。
そして敵チームの”4番”が中の”9番”にパスします。
”9番”はトラップして少し考えてから思いっきり右足を振り抜きました。(2~3秒考えてた時間はあった)
鋭く速いシュートがGKの右手正面方向を貫き失点してしまいました。
この失点の感想として、ある人は
「あれはシュートが上手かった」
と言う人もいました。
当の本人は、
「正面だから技術があれば止めれたのでは」
と振り返っていました。
しかしこれは合っているようで間違いです。
少し解説します。
失点の原因と対処法
まずは最初の場面でGKは、ボールホルダーが次に何をするかを予想しなければいけません。
ドリブルで切り込んでくるくるのか、パスで囲まれている状況を打破するのか・・・
予想して味方に指示を出すのと同時に、自身でボールを処理する準備をしなければいけません。
まずここを全て怠り、試合の流れに全員といっしょになって右往左往して何も対応しなかった。
これがまずひとつ。
もうひとつが二枚目の段階で、フリーでボールを受けた相手側選手が自身のタイミングでノープレッシャーでシュートを打った状態。
これは完全にGKのミスです。
しつこく言っている、最低限やるべきことをやらなかった為です。
ここで出来る対応として、味方”7番”の選手を最低限ニアを狙いにくくさせるように動かすことが出来ます。
それだけでも、相手選手にはプレッシャーをかけることができ、シュートコースの限定と精度を落とすことができます。
自分が身体を張って止めるだけがシュートを”止める”方法ではありません。
このように、事前に予測して、最悪最低限のことを行えば身体を張らずとも、シュートを”止める”ことができます。
だいたい30分過ぎくらいになると、選手は敵も味方も疲れでバテてきます。
それゆえ、不要なファウルだったり普段起こりづらいミスが起きたりします。
先日もお話ししましたが、GKの声出しとはこういうところもしっかり観察して修正しなければいけません。
先週、J1リーグでGKの声出しの大切さを物語るシーンがありました。
2分24秒のシーンです。
このふわっと上がったボールを誰が処理するか・・・
GKはこの時、自分で処理するか、味方に任せるか指示を出します。
この場面はGKが処理して間違いはないのですが、味方がその指示が聞こえていなかったように感じます。
しっかり伝えなければ意味がないのですが、このへんは申し訳ないが、当事者間で何があったかは計りかねます(^_^;)
私見ですが、これはGKはハッキリ言っていると思います。
まとめ
今起こっている事象をそれぞれ分析して何が起こるか予測する。
この時、起きなければいいなぁっといった、希望的観測は厳禁です。
最悪が起きる前、若しくは、あった時に最低限どのようにするかきちんと事前に明確にしておくことが何をするにも大切だと思います。
身の周りで起こりうる事象でも、こういった心構えは必要かなっといつも思います。
ご拝読ありがとうございました。
了