こんにちは! Nishi です。
Jリーグが再開されてから、20歳前後のGKが続々とデビューしてきました。
降格なしの今年限定のルールと過密日程のコンディション管理の意味合いもあり、若手GKの出場機会が増えると当ブログでも予想していました。
デビューを果たした選手達も、ポテンシャルの高さを見せたので、今後レギュラーを獲得していってもらいたいと思っています。
これからデビューを控えている選手も数多くいると思うので、出場するチャンスは必ずあると思いますのでしっかり準備しておいてもらいたいです。
また、現在レギュラーとして出場している選手もうかうかしていられません。
ポジションを奪われないように日々鍛錬して、相互に高いレベルでの争いを期待したいです。
そんな、若いGKの活躍が目立つ今年は、メディアとしてもやはり旬な話題として取り上げていました。
GK大国への道は近い?
メディアもここ最近の若手GKの活躍に注目し、ネットニュースに取り上げているようです。
盛り上げる意味でも、”日本もGK大国になったのか?”と記事では大見出しを打っていますが、果たして現実はどうでしょうか・・・
内容見るとやっぱり”身長〇〇cmの大型GK”と体格面を前面に押しすぎるのは、誤った道に導きそうで少し不安を感じます(-_-;)
一番のツッコミどころは、若手がデビューしたというだけで、GK大国になった気分になっても、現実的にはまだまだ程遠いレベルだと思う。
試合経験もそうだが、やはり日本国内よりはるかにGKに対する評価の厳しい海外で評価を得る人が3~4人いないと、胸張ってGK大国と言えないかなぁってのが正直な感想です。
まだまだ日本はそこまでの域に達していないので、あまり記事に踊らされないようにしたいですね(^^;
まだまだ世界レベルと差があるなって感じるのは基本技術の差を特に感じます。
ここ最近よくブログで指摘していますが、GKの攻めの姿勢も少し足りないと思う。
特に技術面に関していえば、逆手を上手く使えるGKが少ない印象があります。
海外のGKは大きく飛んだり、セービングしている姿おそらく皆さん感じていると思います。
それは体格面だけではなく、海外の選手は横の反応には逆手をよく使っています。
細かいデータは取っていませんが、逆手を使えば楽にセーブできるのに・・・と思う事が多々あります。
このような基礎技術の差を未だに感じます。
ひとつ考えられる原因としてGKコーチが少ないのがあります。
その為、順手と逆手の使い分けなどしっかり指導できる人がまだ国内では少ないのかなって思います。
各クラブ一人ずつが理想ですが、現実的には無理があるので、あるひとつの地域単位でGKスクールを定期的に開講するのもひとつの手だと思います。
これだと、各クラブの負担も減るので効率もいいと個人的には思います。
またサッカーの歴史がまだ浅く、GKにピックアップするほどまだ経験者でも目が肥えていないのも原因かなって思います。
その為、指導しようにも指導できずに、基礎技術があるGKが少ないと考察しています。
このへんの育成年代への下地がしっかり普及してくると、基礎技術面での理解も広まっていくので、育成年代の指導面の見直しも視野に入れて欲しいです。
大型GK!っと煽る風潮の危険性
二つ目は、体格面(特に身長)を意識し過ぎる風潮があります。
冒頭でも話しましたが、身長○○cmの大型GKと煽るのも、たしかに身長が高いとGKとしては有利ですが、最重要の要素ではありません。
大切なのは、シュートに対する反応スピードや現在どのような状況になっていてどう動けばいいか判断できる空間認識能力の方が大切です。
殊更身長面を出し過ぎると、背が高いからという単純な理由だけで選手の良し悪しを決めたり、一昔前のように「大きいからGKに」といってその選手の特性を見ずに判断して才能を埋もれさせる状況になってしまいます。
背が高くても、判断が遅かったり状況を正しく把握できないと、そのアドバンテージを活かすことができません。
ですから僕の判断基準は、背の高さは二の次です。
反応スピードや判断能力が高く、決断力と責任感が高い選手は才能があると思います。
それらが揃った上で、オプションで背が高いとなれば儲けたっと思う程度なので、GKの原則を見誤らないようにしたいです。
高さを前面に押す風潮には少し危機感がありますね(^^;
GKの強化に拘る理由
何度か言っていますが、GKの強化が日本代表をワンランク上に登る為のカギだと思っています。
サッカー大国を目指してる分には構わないが、その前に中堅国として磐石な体制を築いておかなければ目標に辿り着かないと思っています。
優勝候補ではないが、これまでダークホース国や旋風を起こす国の共通点は、その大会に世界トップクラスのGKがいる時です。
近年ならコスタリカのナバス、メキシコならオチョア、スロベニアのオブラクなど中堅諸国はビッククラブでも活躍できるようなGKを輩出しています。
中でも、コンスタントに輩出している国はメキシコ、ウルグアイ、コロンビア、デンマークといったところでしょうか。
最近ではスロベニアやスイスもそうですね。
この枠組みに入れていいか悪いかわかりませんが、ベルギーも伝統的に優秀なGKを数多く輩出しています。
ベスト16の壁を乗り越える為にも、世界屈指のGKがいない国はありません。
ちなみに僕が優勝候補を選ぶ時には、バロンドール選手がいようがいまいがGKの優秀さをまず念頭に優勝候補を選びます。
世界の頂点に登るチームは、やはりその時の世界屈指のGKが一番後ろでドンっと構えている時です。
後ろ(守り)がしっかりしていれば、攻撃にも余裕ができます。
守りの最大の要がコンスタントに強力なら、どの年代になっても簡単に崩れることはないと考えています。
そういう意味でもGKはやりがいのあるポジションなので、少しでも興味があればチャレンジして欲しいと僕は思います^^
おわりに
今年は、特別ルールの中でリーグ戦が行われているおかげで、若手GKの出場チャンスが増えました。
これは経験を積む上でもいいことだと思います。
クラブも降格というリスクを背負うことなく、チャレンジできるようになった側面もあるでしょう。
そして、育てることでクラブにも有益な存在になると気づいたはずです。
ちょっと前まで、外国人GKばかりで外国人GKは体格が大きいからとか、殊更体格体格とGKの重要な要素を見落としている記事や論評が多かったのは嘆かわしい・・・
こういう認識だから、優秀なGKが育たないんだよなぁ・・・っと落胆していました。
GKに対する正しい認識がもっと広まれば、日本のサッカー界の未来も明るいと思う。
その下地に少しでも、僕のブログが貢献できれば嬉しいなっと思っています^^
それでは今日はこのへんで
ご拝読ありがとうございました。
了